エマ・ワトソンもからかう、トルコ政治家の「女性は笑うな」発言

映画「ハリー・ポッター」シリーズでハーマイオニーを演じた女優エマ・ワトソンさん(24歳)は、今年7月に、女性の地位向上を目指す国連組織「UNウィメン」の親善大使に就任した。

映画「ハリー・ポッター」シリーズでハーマイオニーを演じた女優エマ・ワトソンさん(24歳)は、今年7月に、女性の地位向上を目指す国連組織「UNウィメン」の親善大使に就任した。

彼女は早速仕事に取りかかったようだ。

トルコのブレント・アルンチ副首相が最近、「女性は公衆の場で声をあげて笑うべきではない」と発言したのを受け、多くの女性が怒りをあらわにしており、ワトソンさんもその輪に加わったのだ。その証拠としてTwitterに写真を投稿している。

アルンチ副首相は7月28日、トルコにおける「目に余る道徳の崩壊」について強く批判し、女性が公衆の場で喜びをあらわにすることも非難した。

「女性は慎み深くあるべきだ。公的な場と私的な場を区別しなければならない。公衆の場で笑うなど言語道断だ」とアルンチ副首相は述べた。「頭を低く保って、男性に顔を見られたら頬を赤らめてすぐに目をそらすという、純潔さの象徴だったトルコの女性は一体どこに行ってしまったのだろうか」。同副首相はそう語りかけたと、トルコ紙「Hurriyet Daily News」は伝えている

アルンチ副首相の発言は広く冷笑を持って迎えられ、トルコ人女性たちは「道徳崩壊」とされる行動を写真に撮ってTwitterに次々と投稿している

野党の大統領候補であるエクメレッディン・イーシャノウル氏は、自身のツイートで絶妙なコメントを返した。「私たちが必要なものがひとつあるとすれば、それは女性の心からの笑い声だ」

それなら、ハーマイオニーも賛成してくれるだろう。

[Cate Matthews(English) 日本語版:遠藤康子/ガリレオ]

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