イスラム国が「捕虜の大量処刑」 国連のピレイ人権高等弁務官が非難

国連は25日、イラクで捕虜の大量処刑などの犯罪を犯しているとして、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」を非難した。国連のピレイ人権高等弁務官は、イスラム国が「深刻で恐ろしい人権侵害」を犯していると述べた。 イスラム国はイラクとシリアで勢力が増している。
Reuters

[ジュネーブ/バグダッド 25日 ロイター] - 国連は25日、イラクで捕虜の大量処刑などの犯罪を犯しているとして、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」を非難した。国連のピレイ人権高等弁務官は、イスラム国が「深刻で恐ろしい人権侵害」を犯していると述べた。

イスラム国はイラクとシリアで勢力が増している。

ピレイ氏は声明で、生存者や「虐殺」の目撃者の話を引用し、6月10日に捕虜最大670人がイスラム国によって殺害されたと指摘。「信仰によって選び出した後に、冷血、系統的かつ意図的に市民を殺害するのは戦争犯罪および人権に対する罪に等しいかもしれない」と述べた。

一方、バグダッドでは、イスラム教シーア派のモスク(イスラム礼拝所)で25日に自爆攻撃があり、少なくとも9人が死亡、21人が負傷した。警察筋や医療関係者が明らかにした。

イスラム国は声明を発表し、イラク中部ディヤラ州で22日にスンニ派のモスクがシーア派民兵に襲撃され68人が死亡した事件に対する報復だと認めた。

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