アルゼンチンの有力労組、アルゼンチン労働総同盟(CGT)は28日、インフレ高進と人員削減に抗議し、4月10日に続き今年2度目のゼネストを実施した。
ストは24時間行われ、電車、空港、ガソリンスタンド、公共サービスなどに影響。穀物輸出の港湾機能も一部で停止した。
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鉄道労組のルベン・ソブレロ委員長は「人員削減などへの抗議に加え、所得税問題、賃金交渉再開を提起している。要求が聞き入れられなければ9月に48時間ストを実施する」と述べた。
アルゼンチンでは、実質賃金は上昇していないがインフレ高進で税制上の所得区分が引き上げられる労働者が増えている。民間エコノミストによると、インフレ率は世界最高水準の30%以上になっている。
政府は、来年の総選挙を控えた政治的思惑によるストで、参加者は25%に過ぎないと批判している。