牛丼チェーン「すき家」を運営するゼンショーホールディングスは9月30日、全店舗の約6割にあたる1167店で、10月1日から午前0~5時の深夜営業を当面中止すると発表した。人手不足により問題となっていた深夜の1人勤務の解消は難しいと判断したためで、残る約600店では24時間営業を続ける。
ゼンショーは、「すき家」での長時間の勤務や、深夜時間帯に1人で切り盛りする勤務(ワンオペ)について、7月末に外部有識者による第三者委員会から「解消を早急に実現すべきだ」との指摘を受けたため、従業員の勤務態勢を抜本的に見直していた。NHKニュースは次の通り報じている。
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労働環境の適正化を図るには従来のような営業を続けることは困難だとして、半数以上の店舗で深夜営業を中止することにしたものです。深夜営業を中止する店舗が再び深夜営業を行うかについて、会社側は「今後の状況をみて判断する」としています。
ここ数年で店舗数を急拡大した「すき家」は、牛丼チェーンの国内最大手となりましたが、今回の問題をきっかけに成長を支えてきた従来の営業戦略を大きく転換させることになりました。
(NHKニュース「すき家 約1200店の深夜営業休止発表」より 2014/09/30 14:16)
併せて、ゼンショーホールディングスは、傘下の事業会社ゼンショーの社名を10月1日付で「すき家本部」に変更し、すき家の経営再建に特化させる。
すき家は全国に1981店を運営する牛丼チェーン最大手。今春、長時間労働などを敬遠して辞めるアルバイト店員らが続出したため、最大で約250店が一時閉鎖に追い込まれた。
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