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2015年01月17日 15時49分 JST | 更新 2015年01月17日 15時58分 JST

2014年の地球は観測史上最も暑い1年だった 「人類は確実に地球を加熱している」【動画】

1月16日、アメリカ海洋大気庁 (NOAA) とアメリカ航空宇宙局(NASA)は、2014年は観測が行われた135年間の中で最も暑い年だったと発表した。

ASSOCIATED PRESS
People cool themselves off in a canal in Lahore, Pakistan, where temperature reached 46 degrees Celsius (104 Fahrenheit) on Sunday, June 8, 2014. Many cities in Pakistan are facing heat wave conditions with temperatures reaching 50 degrees Celsius (122 Fahrenheit) in some places. (AP Photo/K.M. Chaudary)

1月16日、アメリカ海洋大気庁(NOAA) とアメリカ航空宇宙局(NASA)は、2014年は観測が行われた135年間の中で最も暑い年だったと発表した。

NOAAによると、2014年の地表面と海面の温度を合わせた平均気温は14.57度だった。これは20世紀の平均を0.69度上回っている。世界の平均気温は地表面で1度、海面で0.57度上回っている。地表面だけで見れば史上4番目の記録だが、海面では史上最高を記録しており、総合的に見て2014年は史上最高気温の年となった。

NOAAとNASAの気温観測は個別のものだが、両機関のデータは、ともに2014年が記録的な年になったことを明確に示している。NASAによると、2014年の平均気温は14.57度で、1951年から1980年の平均を0.57度上回っているとしている。

過去には2010年と2005年が史上最高を記録した年だったが、2014年はそれらを0.04度上回った。史上最高気温の上位10年は全て1998年以降のもので、2014年の世界平均気温は、38年連続で20世紀の平均気温を上回る結果となった。

また2014年は月別の史上最高気温を更新した月も多く、5月、6月、8月、9月、10月、12月は、月別平均気温の史上最高を更新した

気象学者のマイケル・マン氏はハフポストUS版の取材に対し、「現在の状況に照らし合わせて見ると、2014年の記録は人類が引き起こした気候変動という否定しがたい事実がはっきりと示されています」と述べた。「化石燃料の燃焼によって発生した温室効果ガスの増加がなければ、少なくとも過去1000年の間には経験したことのない、1年、10年、数十年単位での最高気温の更新という現象は起こりえなかったでしょう」。

アメリカだけで見れば、世界全体の状況に反して2014年の平均気温は史上34番目だった。しかしそれでも、20世紀の平均を18年連続で上回る結果となった。

世界的な気象を分析、報告するNPO「Climate Central」が2014年12月に行った調査によると、アメリカの人口の9パーセントを抱える17の主要都市で最高気温が記録された。17のうち10都市がカリフォルニア州で、同州は2014年に史上5番目以内の高気温を記録した5州のうちの1つだった。

アリゾナ大学環境研究所で共同理事を務めるジョナサン・オーバーペック氏はハフポストUS版の取材に対して、「世界全体の気温よりも、地域的な高気温の影響の方がより重大かもしれません」と述べた。「カリフォルニアのような地域、より平たく言えばアメリカ南西部、さらにオーストラリアやブラジルの一部地域では記録的な高温によって干ばつが悪化し、水の供給や森林への負荷が高まることにつながります」。

また、オーバーペック氏は「継続的な地球温暖化により、私たちはこうした前例のない地域的状況に見舞われることが多くなり、人類、さらには人類にとって必要なものに対して悪影響を及ぼすことになるでしょう。2014年のデータからわかることは、人類が化石燃料を燃やし続けることで、確実に地球を加熱しているということです」。

アメリカの都市部で最後に記録的な低気温が記録されたのは1985年だ。地球の月別平均気温が平均を下回ったのは、1985年の2月が最後となる。

ジョージア大学教授で、元アメリカ気象学会会長のマーシャル・シェパード氏は「29歳以下の人は、20世紀の平均気温より涼しかった月を一度も経験していないということになります」と述べた。「衛星ベースの温度観測はこうした状況と一致しないという懐疑論者もいますが、私たちは温度計や雨量計といった地上ベースの装置も用いてこうした測定の正当性を担保しています」。

この世界的な高気温で注目すべきなのは、2014年にはエルニーニョ現象が発生しなかったことだ。この現象は赤道付近の太平洋の海面温度が上昇し、それが海面付近の大気温度の上昇や、地球全体に様々な影響をもたらすというものである。記録的な高気温だった1998年、2005年、2010年には、このエルニーニョ現象が観測されている。

プリンストン大学地球科学部のマイケル・オッペンハイマー教授はハフポストUS版に対して「最高気温、もしくはそれに近い気温を記録し、しかも強力なエルニーニョ現象が起きていないというのは、長期的に見て地球の気温が上昇を続けていることを最も強く示しています」と述べた。

気温の上昇に加え、大気中の温室効果ガス濃度も増加を続けている。2013年5月に二酸化炭素濃度は400ppmを超えたが、これは少なくとも過去80万年で最大だ。年ごとのサイクルで見れば二酸化炭素濃度は微増と微減を繰り返しているが、2014年の数ヶ月間は400ppmを上回り、すでに2015年1月は400ppmを上回っている。また、二酸化炭素量がこれほど高かったのは、現在に比べて気温が4度ほど高く、海面が数メートルも高かった時代のことだ。

400ppmという指標はひとつの象徴的な数字となっている。化石燃料の大量消費が地球環境に変化を与え続け、太陽熱を徐々に閉じ込める結果になっていることを示すものになっている。

マン氏は「このような記録的な高気温の結果によって、地球温暖化は『停止』しているいう馬鹿げた議論 (私はこれを『偽の停止』と呼んでいますが) は静まるはずです」と付け加えた。

1880年から2014年までの世界の平均気温の変化を5年ごとにマッピングした、NASAのアニメーションはこちら。

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