ダーイシュ(イスラム国)がクルド人戦闘員ら21人を檻に入れた映像公開

過激派組織ダーイシュ(イスラム国)系のグループは2月21日、拘束したペシュメルガ(イラクのクルド軍事組織)の戦闘員ら21人を檻に入れていると見られる新たな宣伝映像をネット上に公開した。
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過激派組織ダーイシュ(イスラム国)系のグループは2月21日、拘束したペシュメルガ(イラクのクルド軍事組織)の戦闘員ら21人を檻に入れていると見られる新たな宣伝映像をネット上に公開した。殺害を示唆するものだが、殺害シーンは写っていなかった。

スローモーションで流れた映像の冒頭では、ダーイシュ戦闘員らが拘束中のクルド人兵士をコンクリートで囲まれた空き地からカメラ前に向かって連行、シボレー・サバーバンのSUVとみられる車の周りに寄せ集めた。その後、ダーイシュによって以前に公開された映像でみられたように、ヨルダン人パイロット、ムアス・カサスベ氏が殺害されたときと同様の檻の中に入れられた。ほんの一瞬のコンマ何秒かは、カサスベ氏が炎の中で殺されたシーンを使っていた。

その後、映像は、オレンジ色の服を着せられた拘束中の一部のクルド人兵士らにインタビューを実施、内容はダーイシュのプロパガンダの内容に沿った形となっていた。CNNの報道によると、クルド人兵士らはインタビューの中で、ペシュメルガがダーイシュと戦うことをやめるよう警告した。そして、映像は、クルド人兵士らがピックアップトラックの荷台に載せられ、同じ檻の中で立たされている様子を映し出した。ピックアップトラックの一団は、歓声を上げる聴衆の中、通りをパレードした。

この映像がいつ撮影されたのかは定かではない。アメリカの大手ニュースサイト、Mashableによると、通りのシーンの画像は今月初めにもネット上でみられたという。

映像の最後のシーンでは、拘束中のクルド人戦闘員らが一列になって膝まづく様子を見せ、ひとり一人の顔の前で休止、その後、1人の男性の目に焦点を当て、画面が黒くなっていった。音楽や編集、画像の大半はダーイシュが以前使った他のものと同じスタイルだった。映像をめぐっては、ハフポストUS版独自では確認が取ることはできなかった。

ジハード(聖戦)主義者の行為を監視しているSITEインテル・グループによると、今回の映像は、ダーイシュのイラク北部のキルクークの部隊によって公開されたとみられる。キルクークではここ数カ月、クルド人部隊のペシュメルガとダーイシュが数えきれぬほどの戦闘を行ってきた。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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