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2015年03月27日 20時56分 JST | 更新 2015年03月28日 14時43分 JST

Twitter幹部が語る「暴力画像でもニュース価値があれば見られるのが大事」

過激派がソーシャルメディアを自らのプロパガンダのために積極利用するなか、Twitterはどのように対応しようとしているのか。同社幹部に聞いた。

Kosuke Takahashi

日本人人質2人を殺害した過激派組織のダーイシュ(イスラム国)は、ソーシャルネットワークサービス(SNS)を利用し、残虐な殺害映像を世界に広めて「恐怖」を植え付けようとしている。その一方、要員募集や資金集めなどにもソーシャルメディアを活用している。

過激派が自らのプロパガンダのためにSNSを積極利用するなか、Twitterはどのように対応しようとしているのか。

Twitterのチーフ・コミュニケーション・オフィサー(CCO)のガブリエル・スティッカー氏(42)は、ハフポスト日本版のインタビューに応じ、「たとえツイートに暴力の映像や画像が含まれていても、それがニュース価値のある情報ならばアクセスを確保することが重要」と強調、ユーザーに事前の警告を与えながらも、暴力的な画像や映像があっても遮断しない考えを示した。

日本については、「Twitterにとってはアメリカ国外で最も重要な国」「日本が世界のトレンドを決めている」と述べ、今後も重視していく方針を示した。

■「テロリストと関係するアカウントを停止」

 

――アメリカのシンクタンクのブルッキングス研究所が、ダーイシュ(イスラム国)が少なくとも4万6000ものTwitterアカウントを運用していたことを明らかにしました。こうしたアカウントにはどのように対処しているのでしょうか。

私たちのプラットフォームでは、容認されていない様々な行為があります。非合法的な行為は認められていません。既にメディアで大きく報じられてきましたが、テロリズムやテロリストと関係する数多くのアカウントを停止してきました。

他にも、脅しや暴力といった非合法的な行為を行うアカウントに対しては、アクションをとってきたし、今後もアクションを取り続ける方針です。

私たちのプラットフォームでは、数多くの活動が行われています。2日ごとに10億のツイートがされています。このため、私たちは、(問題あるアカウントの)通告や監視をしてくれるユーザーに大きく依存しています。そして、これとは別に、私たち自身が雇い、毎日、毎時間、アクションを取るスタッフがいます。こうした仕事をする自前のスタッフの数を増やしてきました。

■暴力画像の遮断か 情報へのアクセスか

 

――ダーイシュによる斬首の画像や映像はすぐに削除していますか。

こうしたグループが行う行為は、ただただ嘆かわしく、非人道的です。私たちが自分たちのプラットフォームでバランスを取ろうとしていることは、「表現の自由」と「ユーザーの安全確保」です。たとえば、ある報道機関が、 Twitterを引用してこんなニュースが起きた、と伝えます。そして、たとえツイートに暴力の映像や画像が含まれていても、人々がニュース価値のあるものを見られる能力を持つことが重要だと思っています。

しかし、私たちはユーザーに対し、「あなたは、○×を見ようとしています」という警告を出します。ユーザーがニュース価値のある情報へのアクセスを確保するために、これが私たちが下した決断です。同時に、センシティブな内容がある、と忠告することにしました。

――そうしたアクセスが認められるシーンの中には、イスラム国による日本人人質の斬首シーンなども含まれていますか。

そうしたビデオの中には、人質に対するある種の攻撃が含まれていたことは事実です。

――日本人人質の殺害の後、日本では一部の子供たちがそれをマネしたり、教師が教室の場でそうした画像が見せたりする事態が発生しました。私たち大人はそうした画像や映像へのアクセスを禁じるべきではないでしょうか。

それはインターネット全体が直面している課題です。私たちは、ニュース価値のある情報に人々がアクセスできるよう努めています。それは、人質の状況だったり、埼玉県和光市での洪水での被災者に関連したものであったりします。

■「日本は最も重要な国」

 

――今回の訪日の目的は?

私たちは日本で今、採用活動をしています。広報や公共政策の機関で人を募集しています。候補者に直接会う機会を持ち、採用が適切に行われているかを確認するために来ました。

私にとって日本は最も重要な国の1つ、 Twitterにとってはアメリカ国外で最も重要な国になっています。

日本での Twitterの使われ方は驚くべきものがあります。日本が世界のトレンドを決めているのです。

私にとってはよくある経験ですが、日本人がここで私たちのプラットフォームを理解し、使用している技術や、日本に存在している機会というのは、他国にすぐに応用できたり、あるいは、今から何カ月か何年後に応用できたりするものなのです。ですので、日本で起きていることを理解することは非常に役立っています。

日本は常に技術の最先端にいましたし、Twitterの最先端を行っています。漫画やアニメについて(の利用法)は素晴らしいです。

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