韓国で日本の高校生が集団万引き、被害にあった店が「処罰望まない」理由とは

埼玉県の私立高校サッカー部員22人が、韓国ソウル中心部の東大門市場で集団万引きをした事件で、被害にあった店の一部が、高校生への処罰を望まないとする意見を警察に伝えていたことが分かった。

埼玉県の私立高校サッカー部員22人が、韓国・ソウル中心部の東大門(トンデムン)市場で集団万引きをした事件で、被害にあった店の一部が、高校生への処罰を望まないとする意見を韓国警察に伝えていたことが分かった。日本人観光客が減る可能性を懸念しているという。4月14日、朝鮮日報などが報じた。

ソウル中部警察署によると、被害を被った店舗の一部から、「日本の学生を善処してほしい」との要望が出たという。この理由として、学生らはまだ未熟であることや、被害額が大きくないこと、処罰を行った場合、ショッピングモールの客足に悪影響が出かねないことなどが挙げられた。

韓国文化観光研究院の調査によると、ソウルを訪れる日本人観光客は2012年は約352万人だったのに対し、2013年は約275万人と約22%減少している。東大門市場は中国人観光客には人気が高いが、日本人は明洞や南大門市場を利用することが多いという。日本で販売されているソウルへの旅行ツアー商品のうち、旅行会社が指定するショッピング場所の割合は、免税店が58.3%、仁寺洞は28.9%、南大門市場は22.8%となっているのに対し、東大門市場は9.5%と1割に満たない。

生徒らは東大門市場で従業員が出勤していない9店舗を回り、ベルトや財布、キーホルダーなどあわせて約70点、252万ウォン(約27万7000円)相当を盗んだ疑い。韓国の警察当局は、集団による大胆な犯行で罪状は軽くないとして、起訴相当の意見を付けて送検する予定としている。

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