ひそかにモデルをしていたイケメン教師、ニュースに取り上げられたのを利用して...

有名になったことを利用して、他人を思いやるとても無欲な行動をしている教師がいる。

有名になったことを利用して、他人を思いやるとても無欲な行動をしている教師がいる。

ミドルスクールで英語教師を務める24歳のサミュエル・ピアスは4月はじめ、"サム・ワーセン"の名前でランウェイ・モデルとしてファッションショーに出演していることを報じられ、ニュースの見出しを飾った。このブルックリン在住の英語教師は、世間の注目を、より大きな目的のために利用した。ハフポストUS版の取材に対し、サミュエルは「自分の生徒たちに本を買うための寄付を集める」と述べた。

ランウェイのサミュエル・ピアス

「ディーゼル」や「アレクサンダー・マックイーン」などの有名ブランドのモデルを務めたサミュエルは、ファンドレイジングサイト「GoFundMe」でキャンペーンを始め、72時間で5255ドル(約62万円)の寄付を集めた。サミュエルはハフポストUS版に対して、「まずは全部で30冊の本のオーダーをしました。生徒たちに新しい本が届く予定です」と語った

「仕事や勉強に一生懸命な教師や生徒は他にもたくさんいます。彼らも外部からのファンディングがあれば助かるはずです。僕はたまたま世間の注目を得られたので幸運です」

生徒思いの教師は、自分のキャンペーンが受け入れられていることについて、「驚いていますし、深く感謝します」と語った。

サミュエルによると、生徒のためにもっと本を手に入れ、生徒の読書欲をかきたてて読みたい本を選ばせるにはどうしたらいいか、長い間いろいろと考えを巡らしていたという。自分の2つの職業についてニュースが出た時、生徒たちが自分の別のアイデンティティについて知ることに不安を感じたが、モデルエージェントの言葉で、少し違った見方で状況を見ることができると気付かされたという。

「私がモデルだと生徒たちが知ったところで、一体どうやったら彼らの役に立つようにできるのかわかりませんでした」。記事が出た当初について、彼はこう語った。「エージェントのジョージ・ブラウンに電話したら、『みんなのためになるキャンペーン』をしたらどうかと言ってくれたので、その時、頭の中ですべてが繋がったんです。注目を浴びることを受け入れて、それを利用して子供たちのために寄付を集めようと」

サミュエル先生は、6月中旬までに67人の生徒に合計300冊の本を読むように課題を与えている。

今回の募金活動は成功したが、たくさんの熱心な教師たちが自分の生徒のための教材を手にいれることに苦労している現状があるので、本を買い与えられるだけのお金を集めている他の教師にも協力してくれることを望んでいるという。

サミュエルと彼の募金活動については、彼のGoFundMeページを参照してほしい。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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