安倍首相、オバマ大統領の晩餐メニューは? 世界初「オバマ食器」でおもてなしされる

ホワイトハウスは安倍晋三首相を招いて開催する晩餐会のメニューの一部を発表した。「春」をテーマにしたもので、オバマ政権の公式食器も、この晩餐で初めて使われる。

ホワイトハウスは4月27日、安倍晋三首相を招いて28日夜に開催する公式晩餐会のメニューの一部を発表した。アメリカのABCニュースによると、メニューは「春」をテーマにしたもので、ミシェル・オバマ夫人がデザインに参加して製作されたオバマ政権の公式食器「オバマ食器」も、この晩餐で初めて使われるという。

アメリカの大統領は、陶製の食器一式を製作することが通例となっており、それぞれ「レーガン食器」「クリントン食器」などと呼ばれ、ホワイトハウスの中にある「チャイナ(陶器)・ルーム」に保管されている。

これらの公式食器はホワイトハウスで公式晩餐を行う際などに使われるが、オバマ政権でつくられるのはこれが初めて。11の食器で構成された320セットがつくられた。

デザインにあたっては、ミシェル夫人が参加。オバマ大統領が生まれ育ったハワイの海「鮮やかな緑色」をモチーフに、金の縁取りがされた。ミシェル夫人は近代的かつ実務的なデザインを要望し、かつ、これまでの赤や緑、青、黄色など、最近作られた食器とは異なる色を探したという。ディナープレートには、第4代アメリカ大統領のジェームズ・マディソンが用いた皿の柄を白く飾り付け、メイン皿とデザート皿、そしてカップの側面には、大統領のマークが描かれた。

安倍首相との晩餐の席では、明るい青色のテーブルクロスの上に並べられる。周りを桜や蘭の花で取り囲み、春の雨を表現するクリスタルのカーテンも掛けられるという。乾杯には、安倍首相の地元・山口県の日本酒、「獺祭」の大吟醸が選ばれた

ワシントン・ポスト紙によると、メニューの作成には、「料理の鉄人」の和食の鉄人3代目の森本正治さんが助っ人に加わり、アメリカ料理に和風のテイストを加えたという。

最初の一皿は、シーザーサラダ。日本の「水引」で結ばれ、プレゼントの意味をもたせた。

I've been working with White House Executive Chef Cris Comerford and Executive Pastry Chef Susan Morrison on the menu,...

Posted by Iron Chef Morimoto on 2015年4月27日

ホワイトハウスにあるミシェル夫人の畑でとれたチンゲンサイを添えた、スモークサーモン、焼き鳥のサラダには麹がアレンジ。「四海巻き」の巻物も添えられる。ハワイ産パイナップルの天ぷらには、バージニア産のハムがトッピングされる。

メイン料理は、アメリカ産「WAGYU」(ワギュウ)のステーキ。1本約50ドル(約6000円)のカリフォルニアワイン「涼風」がサーブされる。

デザートはチーズケーキ。豆腐と豆乳が使われているという。砂糖でできたポットも飾りつけられる。

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