北朝鮮の首都・平壌の中心部にある外国人向け高級ホテル「高麗ホテル」で6月11日に火災が発生したと、ロイター通信などが目撃者の話として伝えた。同通信が旅行代理店の話として伝えた内容によると「平壌の関係者に確認したところ、火災は鎮火し、死傷者はいなかった」という。
韓国の放送局「BBS仏教放送」がハフポスト韓国版などに提供した写真からは、ツインタワーを連結する43階のブリッジ付近が炎と煙に包まれている様子が確認できる。
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ロイター通信が目撃者の話として伝えた情報によると、火災が発生したのは6月11日午後6時15分ごろ。ホテル北棟36階付近から出火した。警察や軍、救急車などが出動したとしている。平壌はこの日、激しい雨が降っていて、大きな火事には至らなかったとみられる。「火災の写真を撮ろうとした数人の外国人が拘束された」という目撃者の話も伝えた。
一方で出火翌日の12日午後から、外国人旅行者らが使用できる携帯電話向けのインターネットが不通になったと、ロイター通信が伝えた。アクセス遮断の理由は明らかではないが、火災の情報を外国人観光客が国外に発信するのを防ごうとした可能性もある。
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高麗ホテルは、平壌駅前にある45階建て、高さ約143mの高層ホテル。平壌駅のすぐ近くにあり、北朝鮮では主に外国人観光客が宿泊する、最高級ホテルの一つ。
朝鮮中央通信など国営メディアはこの火事を伝えていないが、北朝鮮の国営メディアが国内の事件や事故を報じないことは珍しいことではない。2014年5月には、平壌の高層マンション工事現場で倒壊事故があり、人命被害が出たため幹部が謝罪したと、朝鮮中央通信が異例の報道をしたことがある。
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