この世で最も金と権勢をほしいままにしている麻薬王が、メキシコの刑務所から脱獄するために掘られたトンネルは、かなり本格的だった。
隠されていたトンネルの入り口を彼の独房のシャワー室で看守が発見し、ホアキン・"エル・チャポ"・グスマン容疑者の捜索が6月12日から始まった。
Advertisement
上の動画では、メキシコ当局は脱走用トンネルの終点である空き家を捜索している。当局者たちはグスマン容疑者が上ってきたとみられる長方形のマンホールのような構造をした出口の周辺に集まっている。小さな台所とベッドがあり、どちらも散らかっている。
Advertisement
ニューヨーク・タイムズは、脱獄ルートの詳細について、以下のように報じている。
シャワー室を開けると、メキシコ・シティの西、アルモロヤ・デ・ファレスのサンタ・ファニータ近くの建設現場へと続く非常に長いトンネルへと導かれた。そのトンネルは幅60センチ、高さ1.5メートル以上だった。これは彼が立って歩くのに十分な高さであり、地下に9メートル以上の穴が掘られていた。そこには照明や換気装置も備わっており、電動のレールもあった。それは恐らく穴を掘る装備や外に出すカートを運ぶ手段として使用していたのだろう。
グスマン容疑者は2014年春に逮捕された。これは、メキシコ政府の麻薬犯罪組織に対して今も続く麻薬戦争で、最高の成果であった。グスマン容疑者が刑務所から脱獄したのは2度目だ。
Advertisement
「エル・チャポ」が逃げた廃屋への玄関口
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
【関連記事】