第153回芥川賞を受賞したお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんの小説「火花」の発行部数が、200万部を突破した。累計発行部数は18刷209万部となる。出版元の文芸春秋が4日、発表した。朝日新聞などが報じた。
「火花」は7月16日の芥川賞選考会後、増刷を繰り返し、同30日に25万部増刷を決めたばかりだった。出版科学研究所によると、芥川賞受賞作の単行本発行部数が200万部を超えるのは初めて。村上龍さんの「限りなく透明に近いブルー」(1976年)の131万6000部や、綿矢りささんの「蹴りたい背中」(2003年)の125万部なども上回った。
又吉さんは「ありがとうございます。『火花』が多くの皆様に届くことが嬉しいです。僕も、この夏はたくさん本を読もうと思っています」とコメントした。
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又吉さんが同賞受賞後、初めて執筆したエッセー「芥川龍之介への手紙」が掲載される7日発売の文芸誌「文学界」が、通常の1万部から3万部に増刷することも発表された。
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