イギリス公共放送のBBCが8月5日、広島に投下された原爆の体験談をアニメに仕立て、子供向けチャンネルで紹介した。
アニメは、14歳のときに爆心地から1.5キロの位置で被曝した橋爪文さん(84)の体験談を元に制作された。物語は少女が語り手となり、1945年8月当時を紹介する形で進行。原爆が投下されたときの様子や、その時感じたことなどが伝えられた。
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「原爆が投下されたとき、建物3階の窓のそばに立っていた。鮮烈な光が発せられた。『太陽が目の前に落ちた』というような感じだった」
そう、少女は語る。
建物から外に出て街を歩くと、街が完全に破壊されていることを知る少女。そこには、建物はおろか、子供や犬、鳥、蝶など、何もかもが無くなっていた。「現実のものではないような感じがした。何が起きたのか、理解することができなかった」と少女は続けた。
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少女は20代で広島を離れたあと、誰にも原爆の話をせずに暮らしてきたという。その後、家族のすすめもあり、原爆のことを詩に書いた。
少女は言う。
「原爆を落とした人を憎む気持ちはありません。何もかも失ったときでさえ、人間というものは素晴らしい物なのだと感じることができたと、私は証言できます。しかし、人間が他の誰かの上に原爆を落としたという事実は、決して許すことはできません」
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