イギリスのシリア人権監視団 (SOHR)は8月7日、過激派組織IS(イスラム国)の武装勢力がシリア西部のホムス州カリヤタンで45人の女性と19人の子供を含む、少なくとも230人が拉致されたと発表した。
今回の拉致は、ISが5月にパルミラを制圧して以来最大規模となる。カリヤタンにはおよそ4万人の住民がいるとみられ、シリア内戦で他の地域から暴力を逃れてきた避難民の拠点となっている。
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SOHRによると、拉致された人の中には60人のシリア人キリスト教徒が含まれる。その多くは女性は子供だという。ISは改宗を要求し、拒否した場合は死刑となる。
カリヤタンは6日夜、ISとアサド大統領率いるシリア軍との間の激しい戦闘の末ISに制圧された。ISはパルミラからレバノン国境に位置するカラモウン山脈につながる道を戦略拠点としてターゲットにしていたようだ。
BBCによると、ISとシリア軍双方に多数の兵士の犠牲者がでているという。戦闘は、カリヤタンの複数の検問所を狙った自爆テロがきっかけとなった。2011年3月の「アラブの春」から始まった内戦で、すでに23万人以上のシリア人が死亡している。
アメリカ軍がISを相当するために空爆を開始してから8日で1年となるが、5700回以上行われた空爆で450人以上死亡している。しかし、アメリカ主導の有志連合はこれまで、兵士以外の一般市民の犠牲者は2人だけだと主張している。
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