幻の伊402の姿が明らかに――。
第二次世界大戦中に日本軍が建造し、実戦投入されることなくアメリカに処分された潜水艦「伊402」とみられる残骸が、長崎県の五島列島沖で見つかった。8月16日放送の日本テレビ系報道番組「バンキシャ!」が報じた。
伊402は、兄弟艦の伊400、伊401とともに、第二次世界大戦当時で世界最大級の潜水艦。完成が遅かったため実戦に投入されることなく終戦を迎え、翌1946年、23隻の潜水艦とともに五島列島沖でアメリカに処分された。
海保によると、「伊402潜水艦」は米国本土を攻撃するため建造され、水上爆撃機を3機搭載する当時世界最大の潜水艦。複数の文献で、五島列島沖では第2次世界大戦後、米軍が旧日本海軍の潜水艦24隻を沈没処理したとされる。
(旧海軍潜水艦か、海底に24隻 当時世界最大「伊402」も? 五島列島沖:朝日新聞デジタル 2015/08/08 05:00)
海上保安庁が7日、五島列島沖の海底で、24隻の沈没船の船影を発見したと発表していた。これを受け、日本テレビが追加取材し、伊402とみられる映像を収録、「バンキシャ!」で放送した。
伊402の特徴となっている、攻撃機を収納する格納筒らしき構造物や飛行機を発射させるカタパルトがカメラに収められており、伊402である確度が高いと番組では報じている。
なお、兄弟艦の伊400は2013年12月、ハワイのオアフ島沖の海底で見つかっている。
伊400型は当時としては最先端の技術が用いられ、全長約120メートル。攻撃機を発進させる空母の機能を持ち、無給油で地球を1周半連続航行する能力があったとされている。
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