スウェーデンのカロリンスカ研究所は10月5日、今年のノーベル医学生理学賞を大村智・北里大特別栄誉教授(80)ら3人に授与すると発表した。
大村氏は1935年生まれ、山梨県出身。微生物由来の抗生物質を多数発見し、開発に携わった抗寄生虫薬「イベルメクチン」は熱帯病の治療薬として成果を上げ、WHO(世界保健機構)を通じて、2億人以上に投与された。
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日本人のノーベル賞受賞としては、2014年に物理学賞を受賞した赤崎勇・名城大教授、天野浩・名古屋大教授、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授の3人以来。授賞式は12月10日にストックホルムで開かれる。
大村氏はノーベル賞受賞を受け、NHKニュースの電話インタビューに次のように答えた。
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私がいただいていいのかな、という感じがしていますね。私は微生物を頼りにして、微生物に教わりながらやってきましたから、私よりも微生物にやれることもあればいいなと。それは冗談ですが。本当にいろいろと微生物から勉強しました。
(今回のノーベル賞受賞の将来に向けての意義は)微生物の分野は割りと目立たない分野ですが、微生物はこれから人類にとっても重要なパートナーだと思うんです。そういうものに目が向けられて、微生物の良いところ、悪いところ、そういうものが人類の健康増進のために役立っていく研究が活性化されることを期待します。
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