ドイツの反イスラム運動「ペギーダ(PEGIDA)」は10月19日、アンゲラ・メルケル首相がシリアやイラクなどからの難民・移民受け入れを表明して以降最大規模となるデモを行った。ロイターなどが報じた。
ペギーダは「西欧のイスラム化に反対するヨーロッパ愛国主義者」の略称で、旧東ドイツを中心に活動している民族主義的政治団体。2014年10月から毎週月曜日に反イスラムのデモを行っている。ドイツのメルケル首相は14年末にペギーダを名指しで批判したが、15年1月7日の風刺週刊紙「シャルリー・エブド」襲撃事件をきっかけにペギーダの勢力が急速に台頭し、12日にはドレスデンで2万5000人、ライプチヒで約5000人のデモを行った。
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ドイツの放送局「ドイチェ・ヴェレ」によると、ペギーダ結成から1年となる19日、メルケル首相が9月4日にハンガリーなど東ヨーロッパ諸国で足止めされていた難民・移民の受け入れを表明して以来最大規模のデモが行われた。参加者は「ニセモノの難民と一緒に地獄がやってくる」「どんな人間も自分の国を持つべきだ。そしてどんな人間もドイツにいるべきではない」などと主張した。
ドレスデンのオペラハウス「ゼンパー・オーパー」前では、参加者が「国外追放だ! 国外追放だ!」「メルケルは辞めろ!」などと叫んだ。
警察は参加者数の推計を公表していないが、メディアによる集計では参加者は1万5000〜2万人とみられ、1月のデモより規模は下回った。
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一方で、ペギーダに抗議するカウンターデモにはおよそ1万4000人が参加し、難民を排斥するよりも歓迎するべきだと抗議の声を上げた。
Anadolu Agency via Getty Images
Sean Gallup via Getty Images
ROBERT MICHAEL via Getty Images
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