アメリカのバイデン副大統領は10月21日(現地時間)、ホワイトハウスで、2016年の大統領選挙に立候補しないと明らかにした。
「残念ながら、民主党の候補者指名争いに加わるには時間が足りない」とバイデン氏は述べ「民主党、アメリカ国民が、オバマ大統領の業績を反故にしようとしているなら、悲劇的な間違いを犯す」と、オバマ氏の施策を支持するよう訴えた。
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バイデン氏は数カ月前から、大統領選に名乗りを上げるとの観測が浮上していたが、2015年5月、バイデン氏の長男が脳腫瘍で死去したことで、大統領選への意欲が残っているかどうかの疑問も提起されてきた。
バイデン氏は21日、長男の死で、大統領選への「扉は閉ざされた」と話す一方、残された副大統領の任期中、がん撲滅への支援に力を注ぐとも明らかにした。「何にでもなれるなら、がんを撲滅した大統領になりたかった。なぜならそれは可能だからだ」
バイデン氏は21日、ホワイトハウスで、オバマ大統領とジル・バイデン夫人と並んで会見に応じた。
バイデン氏の大統領選出馬の観測が流れる中、本人は何度も、家族が最優先事項だと述べてきた。民主党の指名争いで支持率トップを走るヒラリー・クリントン氏が、国務長官時代のメール私的利用問題などで批判をあびる中、大統領選への出馬の可能性が取りざたされてきた。8月には支持者に対し、クリントン氏が掲げる格差是正策への疑問を表明し、自ら大統領選の最優先政策に掲げる意欲を見せていた。
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この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳、要約しました。
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