日野市の封筒、「憲法守ろう」を黒塗り 市長が釈明

黒塗された封筒に、ネットからは「ひどい」「意図を感じる」などの意見が相次いでいました。

東京都の日野市が10月30日、市の古い封筒を利用する際に「日本国憲法の理念を守ろう」という言葉を黒く塗りつぶして使用していたと発表した。職員が、消す必要のない箇所まで誤って消してしまったと釈明している。

黒塗された封筒の画像はFacebookやツイッターに投稿され、「ひどい」「意図を感じる」などの意見が相次いだ。朝日新聞デジタルによると、日野市には全国から、問い合わせや抗議の電話やメールが殺到する事態となっていたという。

日野市役所の封筒に印刷してあった「日本国憲法の理念を守ろう」の部分が「すみ塗り」されるようになりました。

Posted by 永井 浩 on 2015年10月24日

黒塗された封筒は2010〜11年に作られたもの。現在のデザインのものは文言がなくなっているが、封筒を使用した部署の課長が「今の封筒と同じようにして使うように」と指示していたという。

日野市の大坪冬彦市長は市の公式サイトで「誤った事務処理により、市民の皆様に誤解を与えてしまった」とコメント。「憲法をはじめとする法令を遵守することは、市政の基本であり、これまでも、そして今後も、憲法をはじめとする法令を遵守して市政を運営することに、いささかも揺るぎがないことを改めて表明します」と綴った。

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