「あかつき」金星の軌道投入に成功 日本初の惑星探査機が5年ぶりにエンジン噴射

5年ぶりのエンジン噴射に再挑戦した惑星探査機「あかつき」が、金星を回る軌道への投入に成功した。

5年ぶりのエンジン噴射に再挑戦した惑星探査機「あかつき」が、金星を回る軌道への投入に成功した。JAXA(宇宙航空研究開発機構)が12月7日、記者会見で発表した。日本の探査機が、地球以外の惑星を回る軌道に入ったのは初めて。NHKニュースが報じた。

金星探査機「あかつき」のイメージ図

「あかつき」は2010年5月に打ち上げられた日本の金星探査機。同年12月に金星を回る軌道に入る予定だったが、メインエンジンが噴射中に壊れて失敗。その後は太陽の周りを回っていたが、再び金星に近づいた7日に、残された姿勢制御用エンジンを使って金星を回る軌道に入るために、エンジン噴射を約20分間実施した

姿勢制御用エンジン噴射後に「あかつき」が撮影した金星画像

時事ドットコムによると、「あかつき」は異なる波長で観測できるカメラなど計5種類の機器を搭載。金星の気象や大気の動きなどを調べる。7日から機器の調整などを始めており、2016年4月から2年間、本格的に観測する予定だ。

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