野々村竜太郎被告の「聞こえませんポーズ」に一喝 第2回公判【号泣の元県議】

政務活動費をだまし取ったとして、詐欺罪などに問われた元兵庫県議・野々村竜太郎被告の第2回公判が22日、神戸地裁であった。その様子は?
時事通信社

政務活動費900万円余りをだまし取ったとして、詐欺罪などに問われた元兵庫県議・野々村竜太郎被告(49)の第2回公判が2月22日、神戸地裁(佐茂剛裁判長)であった。1月26日の初公判に続いて被告人質問があり、野々村被告は前回と同じく「記憶にない」「分からない」と繰り返した。NHKニュースなどが報じた。

22日、神戸地方裁判所で開かれた2回目の裁判で、野々村元議員は、紺色のジャージの上下を着て法廷に現れ、髪の毛やひげがやや伸びて、終始疲れたような表情を見せていました。検察官が、元議員が使っていたカレンダーを示しながら、「出張した記載がほとんどないのはなぜですか」と質問すると、元議員は、「記憶にない」「分からない」と繰り返し、初公判と同様具体的な説明をしませんでした。さらに、検察官が「『記憶がない』と言いながら、『詐欺はやっていない』と主張する根拠は何ですか」と質問すると、「記憶がないのでその根拠をお答えすることもできません」と答えていました。

 

野々村元県議 「記憶にない」「分からない」 NHKニュースより 2016/02/22 16:01)

公判では、野々村被告が右耳に手を当てる「聞こえません」ポーズをしたのに対し、検察側から「その格好は結構なんで」と“拒否”される場面もあった

また、野々村被告が事件後、「虚偽の内容を記載して報告し、公金を詐取した。県民の信頼を裏切り心からおわびする」などと書いた「反省文」を神戸地検に送っていたことが法廷で明らかにされた。時事ドットコムは次のように伝えた。

反省文は検察側が証拠申請した。検察側によると、野々村被告が送ったのは警察による一連の取り調べ終了直後の2014年11月。弁護側は「取り調べの精神状態の影響を引きずっており任意性はない」と主張したが、検察側は「取り調べは終わっており問題ない」とし、地裁が証拠採用。内容が読み上げられた。

 

時事通信ニュース:野々村被告「公金詐取した」=地検に反省文-神戸地裁第2回公判より 2016/02/22 16:47)

次回の裁判は4月25日に開かれ、検察の論告求刑が行われる予定だ。

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