事故で指を失って自信をなくした少年は、同じ経験をした大人たちから励まされ、自信を取り戻した。
9歳の少年ザレンド・テムズ君は、2015年にタイル切断機で指を切断した後、とても人目を気にするようになった。そんな彼を元気づけたのが、テキサス州ミッドランド警察のデイブ・エドワーズ警官とブライアン・ラコー警部補だ。
ラコー氏は勤務中に起こった爆発で左手を、エドワーズ氏は大学に在学中に事故で右手小指を失っている。
2人に会ったとき、ザレンド君は周りの目を気にしてポケットに両手を突っ込んでいた。
そんなザレンド君にエドワーズ氏は、指を失っても野球や自分の好きなことをできると伝えた。2人と話しているうちに、彼の態度に変化が現れたという。
「話を始めた時には机の下に隠していた両手を、見せるようになりました」と、ラコー氏が語った。
「ザレンド君に君は独りじゃないということを伝えただけです。それができる機会が得られてとても嬉しいです」と、ラコー氏はハフポストUS版に述べた。
この機会を作ったのは、ザレンド君の祖母だ。カーニバルでラコー氏を見かけて、ザレンド君と話してくれるよう頼んだのだ。
3人の写真がFacebookに投稿されると、ザレンド君はさらに多くの励ましを得ることになった。彼を勇気付けようと、体の一部を切断した経験をもつ多くの人たちが、自分の写真や経験をシェアし始めたのだ。
「私は10年前、火災訓練の事故で左手薬指を失いました。でも、事故の前にしていた大好きな仕事を、今でも続けています。あなただって、どんなことでもできる。諦めないでね」と、いうコメントを残した人もいる。
ラコー氏は、ザレンド君が励ましのメッセージを心に刻み込み、いつか同じ様に優しい人間になってほしいと望んでいる。
「この出来事は、人生がこれからも続いていくことを教えてくれました。いつか同じ困難を抱えている人に出会ったとき、彼らと同じことをしてくれたらと思います」
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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