4月、育児休暇を終えて、職場に復帰したパパ・ママも多いだろう。慣れない子供の保育園、久しぶりの職場の雰囲気、もしかしたら緊張した日々を送っているかもしれない。
あなたの会社は、女性(男性)が子育てしながら働きやすい環境だろうか。上司や同僚は、子育てに理解があるだろうかーー。
Googleのテクノロジーを活用した柔軟な働きかたで女性の社会進出を支援する「Women will project」プロジェクトの調査によれば、「子供が生まれたら仕事を辞めてしまう」女性は62%に上る。また「日本は、働くママを応援してくれる社会だと思う」と回答した人は48%と過半数を下回ったという。
政府が「女性活躍推進」や「一億総活躍社会」を掲げても、まだまだ子育てしながら働きやすい社会といえないのが現状だ。
そんななか、Googleが2015年3月に開始した、働くママを応援するアイデアを募集する「#HappyBackToWork」には、約5000件のアイデアが寄せられた。そのうち1600件が採用され、700社がサポーター企業として参加したという。
そのアイデアの一部を紹介する。
・在宅勤務が普通にできる社会に
・「長時間働いた人がえらい」そんな空気、やめませんか?
・帰社時の「すいません」禁止
・家事代行を当たり前に
・会社の歓送迎会は夜ではなくランチにしよう
・定時をズラして働くスライドワークを導入
・社内託児所、始めています
・家事は手伝うものではなく一緒にするもの
・男性には2週間の育休より1年間の定時上がりを
・忙しいときは、頑張らなくてもいい晩ごはん
・パパの洗濯を上手にする
・料理はママだけするものじゃない
このプロジェクトに参加した企業も、「フレックスタイムのコアタイムを10時から15時」に短縮したり、「月2回の17時デー」や「有給を1時間単位で使えるようにする」制度を取り入れたりするなど、柔軟な働きかたの実践を進めている。
なぜ700社もの企業が参加したのか。3月に行われた発表会で、Googleの岩村水樹・グーグルの専務執行役員CMO アジア太平洋地域 マネージングディレクターは、「まずたくさんのアイデアがあったこと。アイデアを見て、これならうちでもできるとたくさんの企業が参加して下さった」とコメントした。
テクノロジーによって一人ひとりのアイデアが共有されることで、企業や社会が変わっていく。「#HappyBackToWork」、あなたができることを探してみてもいいかもしれない。