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2016年、最も価値ある現代女性アーティストの作品はこれだ(画像集)

ノーランド、草間、シャーマン…が集結しました。

この記事の初出は、artnet News.です。

男女の不平等は、2016年のアート世界にも影響を及ぼし続けている。しかし「ローマは一日にしてならず」という古いことわざを使ってしまうのは、その改善を見ることを怠ることになる。ニューヨークタイムズ紙の表現を使えば、現在のアート世界の女性たちに「ついに順番が回ってきている」のだ。

特に、現役で活躍する女性アーティストたちの一部は、アート市場において新しい高みに達している。過去4年間だけでも、新しい名前がオークションのトップに登場してきた。少数ではあるが、彼女たちはパワフルな集団である。

1985年以降、オークションで販売された現役アーティストによるトップ2000の作品の中から、どの女性が仲間入りしたのか見ていこう。

キャディ・ノーランドは、2011年のサザビーズで「Oozewald」を販売してトップに立った。また2015年、オークションハウスのクリスティーズニューヨークで「Bluewald」を販売して王座を奪還した。生きている女性アーティストによる最も高価な作品として、「Bluewald」は2015年5月、979万7000ドル(約10億円)で購入された。

キャディ・ノーランド、BLUEWALD (1989)PHOTO: COURTESY OF ARTNET.

日本人アーティストの草間彌生もトップに引き離されていない。彼女は現在、総額が最も高価な、生きている女性アーティストだ。2014年のクリスティーズニューヨークで、「White No.28」は高額の10万9000ドル(約7億8000万円)で売上げ、安定の2位にランクインしている。

草間彌生、WHITE NO.28 (1960)PHOTO: COURTESY OF ARTNET.

アート世界の変装の女王、シンディ・シャーマンは2014年、70年代中頃〜後半に制作された「Untitled Film Stills」を販売し、ノーランドと草間とともにトップ3に入った。その写真はクリスティーズのオークションでコレクターの目にとまり、700万ドル(約7億6000万円)で落札された。

シンディ・シャーマン、UNTITLED FILM STILL #30 (1979)PHOTO: COURTESY OF ARTNET.

南アフリカのアーティストであるマルレーネ・デュマスは、1995年のサザビーズで絵画「The Visitor」を販売して4位に入った。なお、この作品は2008年に650万ドル(約7億1000万円)で落札されている。デュマスの作品をしっかりと鑑賞したい場合は、「The Painter」(1994年)がメトロポリタン美術館の分館「ザ・メット・ブロイヤー」で現在展示されている。

マルレーネ・デュマス、THE VISITOR (1995) PHOTO: COURTESY OF ARTNET.

視覚的な錯覚はブリジット・ライリーの特徴だ。それらの作品のなかで最も高価なものは、1967年の「Chant 2」というタイトルの絵画だ。このイギリス人アーティストは2008年、この作品をサザビーズオークションで500万ドル(約5億5000万円)以上で販売している。

ブリジット・ライリー、CHANT 2 (1967)PHOTO: COURTESY OF ARTNET.

ローズマリー・トロッケルは1988年の「Untitled (in 2 parts)」でランクインした。この作品は2014年、サザビーズで500万ドル(約5億5000万円)近くで販売された。トロッケルの作品は、工芸品と美術の独断的で根拠のない区別に立ち向かうものが多く、男性が独占するドイツのアートシーンへの対抗勢力となっている。

ローズマリー・トロッケル、UNTITLED (IN 2 PARTS)(1985-88) PHOTO: COURTESY OF ARTNET.

エチオピア生まれアーティストのジュリー・メアレトゥは、これまでにオークションで複数の作品を高値で販売してきた。その中でも最も高いものは、2013年に販売された絵画「Retopistics」である。その年、その作品はクリスティーズで460万ドル(約5億円)以上で販売された。

ジュリー・メアレトゥ、RETOPISTICS: A RENEGADE EXCAVATION (2001)PHOTO: COURTESY OF ARTNET.

美術史的・社会政治学的に価値あるオブジェとして、トレーシー・エミンの彫刻作品「My Bed」(1998年)は、2014年のクリスティーズで436万5678ドル(4億7800円)という高値で販売された。このイギリス人アーティストは、結婚式の石に取り組んでいるとニュースの見出しになり、最も洗練された反逆児として長く活躍している。

トレーシー・エミン、MY BED (1998)PHOTO: COURTESY OF TATE.

造形絵画といえば、ルシアン・フロイドと同じくらい、すぐに名前が挙がるのが、このイギリス人画家ジェニー・サビルだ。サビルが肖像画でトップ10に入ったことは決して驚きでない。1993年に描かれた「Plan」は、2014年のクリスティーズオークションで349万1681ドル(約3億8000万円)で販売された。

ジェニー・サビル、PLAN (1993)PHOTO: COURTESY OF ARTNET.

ヴィヤ・セルミンスの写真のようにリアルな絵画は、多くのコレクターに愛されている。不動産開発者のエドワードR.ブロイダ氏が2005年、セルミンスの17作品をニューヨーク近代美術館(MoMA)に寄付した。その総額は5000万ドル(約54億7000万円)だ。その後10年も経たない2014年に、セルミンスの「Burning Plane」はサザビーズで$350万ドル弱(3億8000万円)で販売された。

ヴィヤ・セルミンス、BURNING PLANE (1965) PHOTO: COURTESY OF ARTNET.

アートネットのデータベースによると、中国人アーティストのチェン・シーの作品はオークションで5万ドル(約547万円)の価格帯で販売されている。しかしシーは2011年の作品「被记忆”系列作品 (Works by memory)」でランクインした。この作品はホリーインターナショナルオークションで326万7045ドル(3億5700億円)で販売された。

チェン・シー、(WORKS BY MEMORY) (2006-10) PHOTO: COURTESY OF ARTNET.

このランキングで最も若い1981年生まれのアーティストであるタウバ・アワーバッハは、オークションで多くの作品を100万ドル(約1億円)単位で販売してきた。彼女の作品の最高値は2010年に制作された絵画「Untitled (Fold)」だ。2014年のフィリップオークションで228万5000ドル(約2億5000万円)で取引された。

タウバ・アワーバッハ、UNTITLED (FOLD) (2011) PHOTO: COURTESY OF ARTNET.

ベアトリス・ミリャーゼスの遊び心のある作品は、ブラジルのカルチャーやモダニストを彷彿とさせる。近年これらの作品は有名コレクターたちの注目を集めている。彼女の絵画「Meu Limão」は2012年、サザビーズオークションで$209万8500ドル(2億3000万円)で落札された。その2年後、絵画「Palmolive」はクリスティーズで168万5000ドル(約1億8000万円)で販売された。

ベアトリス・ミリャーゼス、MEU LIMãO (2000) PHOTO: COURTESY OF ARTNET.

2015年は、ポルトガル人アーティストのポーラ・レゴにとって良い年だった。物語のイラストのような彼女の2作品が6月、サザビーズオークションで高値を付けた。「The cadet and his sister」は約180万ドル(約2億円)で、「Looking out」は$150万ドル(約1億6000万円)で販売された。

ポーラ・レゴ、THE CADET AND HIS SISTER (1998) PHOTO: COURTESY OF SOTHEBY’S.

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。