正恩氏、核開発を自賛 北朝鮮、36年ぶり党大会開会
北朝鮮の首都・平壌で6日、朝鮮労働党の第7回党大会が始まった。党大会は党の最高指導機関として基本方針などを決める。開催は故金日成(キムイルソン)主席時代の1980年以来、36年ぶり。金正恩(キムジョンウン)第1書記は党大会で核・ミサイル開発の正当性を強調し、独裁体制をさらに強化するとみられる。
朝鮮中央テレビは日本時間の午後10時半すぎに党大会の開幕を報じた。正恩氏はスーツ姿で出席。開会の辞を述べ、「水爆実験」や「地球観測衛星の発射」、党大会に向けた増産運動「70日戦闘」の成功を自賛した。また、今回の党大会を「新たな里程標を築く歴史的契機」と位置づけた。
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党大会が長年開かれなかったのは、経済的に苦難の時代が続き、党大会で報告できる業績がなかったことに加え、故金正日(キムジョンイル)総書記は党よりも軍を重視する統治スタイルだったためとみられる。韓国統一省報道官は4日の記者会見で今回の党大会の目的について「金正恩体制を固めようとしている」と述べた。
北朝鮮は今回、日本や欧米の一部メディアを受け入れた。韓国統一省関係者は「制裁を受けている中でも健在な姿を見せようとしたのではないか」と話した。だが、党大会自体の取材は認めていない模様だ。
(朝日新聞デジタル 2016年5月7日01時53分)
(朝日新聞社提供)