燃費データの不正問題に揺れる三菱自動車は5月18日、相川哲郎社長が燃費偽装問題の責任をとり、6月24日に開かれる株主総会で辞任すると発表した。益子修・会長兼最高経営責任者(CEO)は新たな経営体制が固まるまで暫定的に残留する。
相川社長は18日、国土交通省で開いた記者会見で「お客様はじめ、多くの皆様にご迷惑をかけた責任を取って、6月24日の株主総会で社長を辞任することとした」など以下のように語った。
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「今回不正が発覚した開発部門に自分自身が長くいたこと、それに不正が行われていた車種が開発されていた期間に開発責任者を務めていたため、責任を取るべきだと考えた」
「この風土のなかで育った私が社長として残っていることは改革の妨げになる。日産出身の役員に改革を進めてもらうためには、私がいるべきでない」
(三菱自動車 相川社長が来月辞任へ:NHKニュースより 2016/05/17)
■「パジェロ」など4車種で机上計算
三菱自動車は18日の記者会見で、一連の不正について、経営陣は「直接、不正を指示していない」とする一方、開発部門の実態を把握していなかったことを報告。新たに乗用車3車種「アウトランダーPHEV」「デリカD:5」「パジェロ」でも本来測定すべきデータを、机上の計算で割り出していたことを明らかした。
これまでに「RVR」が机上で計算していたことが明らかになっていたが、同様の方法で算出していた車種は4車種になった。
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