テクノロジーが家族に与えている影響を理解するため、写真家のチェルシー・ヘール氏は家族がSNSに没頭している瞬間を写真で捉えることにした。その作品は目を見張るものだ。
ニューヨーク州ウォータータウン出身のヘール氏は、SNSの影響に関する卒論を書いた後、学校で写真の課題が出された時、作品のテーマをテクノロジーにフォーカスしようと考えた。ヘール氏はハフポストUS版に、彼女の母親と父親、妹を中心に数人の友人を被写体にし、SNSが家族関係に与える影響を写真で表現していると語った。
「SNSの影響で、家族はお互いに無関心になってきています」とヘール氏は言う。「最近の夕食の食卓では、家族全員がその日の出来事や、週末の計画について話すことはなく、家族はそれぞれ自分のニュースフィードに目を通しているんです」
ヘール氏はまた、SNSによって子供たちの間でのネットいじめが起きやすくなり、面と向かっては言わないようなことを言いやすくなっていると述べた。オンラインで過ごす時間が長過ぎると、子供たち同士の関わり方に影響が出るとヘール氏は考えている。
「最近では、子どもたちが8、9歳でSNSのアカウントを持ち始めるので、友達と外で遊ぶ代わりに、オンライン投稿でコメントし合うようになっています」
さまざまなSNSの状況を表現した彼女の写真では、テクノロジーがどのように人間への支配力を持ちうるのかが浮き彫りにされている。ある写真では、少女の手首がiPhoneに接続されたコードで縛られている。Instagramで「いいね!」やコメント、フォロワーがまったくなくて泣いている少年を表現した、バンクーバーで活躍するアーティストのストリートアートにインスピレーションを受けた写真もある。
ヘール氏の作品写真がすべて掲載されたポスターは彼女のサイトで購入できる。彼女はテクノロジーに関する自身のメッセージを広め、人々が「目を覚まし、ログオフする」ことを推進したいと思っている。
「私たちは認識を広め、人々が電子機器から離れ、会話を楽しみ、自然を体験し、目の前にある人生を満喫するように勧めていく必要があります」と彼女は語った。
ヘール氏のフォトシリーズを見てみよう。彼女の他の作品は、Facebookの「Cherished Moments Photography」で見られる。
拘束
不満
堕落
無関心
中毒
沈黙
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
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