ドローンが捉えた、息をのむような洪水の猛威(動画)

「激流はすさまじい音を立てていました」

オーストラリア最南端のタスマニア州で 6月上旬、記録的な大雨による洪水が発生し、各地で大規模な増水に見舞われた。タスマニア州にあるカタラクト渓谷の洪水を撮影したドローンが洪水の巨大なエネルギーを捉えている。

撮影した写真家のロブ・バーネット氏によると、「現場は息をのむような光景だった」と語った。

バーネット氏はハフポストオーストラリア版に、「激流はすさまじい音を立てていました」と語った。

「怖かったですね。よくカタラクト渓谷を撮影しているので、どれだけ増水するかは分かっていましたけど。そのエネルギーは、とにかく目を見張るものでした」

カタラクト渓谷は、タスマニア州北部の都市ローンセストンの人気ピクニックスポットでもある。その渓谷の歩道橋と比較すれば、そのスケールと水流のスピードが分かる。通常、この吊り橋からは深い渓谷を見下ろすことができるが、今回の映像では、吊り橋から水面まではほんの数メートルしかない。

 細く伸びる歩道橋は洪水の上で小さく弱々しく見える。

穏やかな天候時のカタラクト渓谷。

バーネット氏は、6日から7日にかけて猛威を振るった大嵐と、自治体職員たちの努力を取り上げながらこの動画を撮影した。ドローンを飛ばすチャンスはごくわずかだったという。

「雨は少しの間止んだので、急げば航空写真を撮れると思いました。以前この地域を飛行したことがあるので、撮影したい場所ははっきりしていました。もやがかかり、そして轟音を立てる急流... とにかく絶好のタイミングでした」

タスマニア州では嵐の後の片付けが続いている。あふれた水は引き、避難所から人々が帰宅する中、洪水で流された2人の行方不明者の捜索は続いている

ハフポストオーストラリア版より翻訳・加筆しました。

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