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細野氏追及、首相は色をなして反論 起立・拍手問題
安倍晋三首相の所信表明演説中に、自民党議員らが一斉に起立・拍手をした問題をめぐり、30日の衆院予算委員会で、民進党の細野豪志代表代行が「この国の国会ではないんじゃないか」と批判し、首相が「あまりにも侮辱ではないか」と色をなして反論する場面があった。
細野氏は「自衛官や海上保安官に拍手をしているというより、首相に拍手をしているように見える。首相ご自身も本会議場の壇上で拍手をしている姿を見ると、この国の国会ではないんじゃないかという錯覚すら覚えた」と批判した。
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首相は「強制して全員が一斉にやるのは確かにおかしい。敬意の表し方はそれぞれの判断だ」と語り、スタンディングオベーションを促していないと説明。そのうえで、「私が許せないのは、どこかの国と同じだと。どの国なんですか?」と声を荒らげた。
首相は26日の所信表明演説で、海上保安庁や警察、自衛隊をたたえ、「今この場所から、心からの敬意を表そう」と呼びかけ、自民党議員らが一斉に起立・拍手した。大島理森衆院議長から「ご着席下さい」と注意され、自民側もその後「適切ではなかった」と認めた。(三輪さち子)
(朝日新聞デジタル 2016年9月30日19時22分)
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(朝日新聞社提供)