ヒノドハチドリ
この小さな鳥の美しさは想像以上だ。しかし、それが見られるのは光の加減によるほんの一瞬だけ。
ヒノドハチドリの羽毛は大部分が緑や青だが、その喉元は赤、オレンジ、黄色に輝く。燃え上がる炎のようだ。
この鳥はコスタリカとパナマの山岳地帯に生息し、花の蜜を食するが、たまに昆虫やクモも食べる。
この写真は2016年4月、カナダのバンクーバーで24歳の自然写真家ジェス・ファインドリーが撮影した。この鳥との出会いについて彼は、メールでハフポストUS版にこう語ってくれた。
「この見事なハチドリは、コスタリカのタラマンカ山脈の、標高2700mあたりに置かれた花蜜フィーダーにやってきた鳥たちです。おなかが空いてくると、鳥たちはお互いに争いを始めることがあり、やがてそのうちの一羽が追い立てられて、近くの小枝に留まります。それでも撮影はとても難しいものでした。なにしろ鳥たちは始終せわしなく動きますし、全身を覆う美しい色がすべて際立って見えるのは、鳥がある一定の角度に向いて体の動きを止めた、ほんの一瞬しかないからです」
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この鳥は極めて美しく、また極めて小さい。全長はわずか11cmほどで体重は5.7グラムしかない。しかし、ハチドリの中では、このヒノドハチドリは中ぐらいの大きさだ。その名の通り大型のハチドリのオオハチドリよりは小さいし、現存する鳥の中では世界最小のマメハチドリよりは確かに大きい。
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