松本人志が笑いを競技化する理由「一番を決めないと向上しない」 素材勝負のネット配信へ進出
ダウンタウンの松本人志(53)が監修を務めたAmazonプライム・ビデオの新作バラエティ・シリーズ『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』が完成した。松本は番組について「18歳から…もう53歳になりますが、ずっとお笑いに携わってきて、何が面白いんだろうって今でも寝ても覚めても考えている。そんな中で原点回帰というか、本当に面白い人間ってどんな人なのか見てみたいという、実験的なものができたような気がしますね」と手応えをにじませた。
同番組は、1人100万円を「参加費」として支払って同じ部屋に集まった芸人10名が、互いに「笑わせ合う」のが基本ルールで、笑ってしまいレッドカードが出たら即退場。あの手この手で仕掛けられる笑いに耐え、激しい攻防をくぐり抜けて最後に残った1人が、賞金1000万円を手に入れることができる。
出場者たちの戦いを見終えた松本は「世界情勢を見ているような感じになりました。この人って国でいうと、どこどこの国の人で、この国とこの国がやりあうとこんな感じになってという感じがしましたね」と独自の視点で総括。今後、海外への配信も予定されているが「例えば(大みそか恒例の)『笑ってはいけない』なんかは、海外の方が観ても何となくはわかると思いますが、細かいニュアンスは伝わりにくい。僕は配信のことはよくわからないですけど、この番組は、言葉の壁は関係ないかなと思っています」と期待をふくらませた。
地上波にはない、ネット配信ならではの“強み”については「普段テレビでやっていると、老若男女みなさんに楽しんでもらわないといけないので、いろんな調味料を入れて味付けする部分が必要。この番組は一切そういうことを考えずに、素材のうまさだけで勝負できる。本当に面白いことだけをやる場所がないかと探していたところなので、割とうまくハマったんじゃないかな」と言葉に力を込めた。
『人志松本のすべらない話』や『IPPONグランプリ』など、松本が携わる番組には笑いを“競技化”させたものが多く、同番組もその流れを汲んだように見えるが「子供の時から今もずっと『一番、おもしろくなりたい』っていう気持ちがある。笑いって何だろうっていう問題は死ぬまで解決しないだろうし、ずっと携わっていたいなとも思うのですが、どこかで『ウソでもいいから一番を決めないと向上していかない』と思う」と胸の内を明かした。
同番組は、30日よりAmazonプライム・ビデオにて見放題独占配信スタート。参加メンバーは、宮川大輔、藤本敏史(FUJIWARA)、くっきー(野性爆弾)、ハチミツ二郎(東京ダイナマイト)、久保田和靖(とろサーモン)、斎藤司(トレンディエンジェル)、アントニー(マテンロウ)、川原克己(天竺鼠)、ジミー大西、大地洋輔(ダイノジ)といった10人のクセのある芸人が勢ぞろいしている。
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