保健所の檻にこもった「イタズラ男」 2400万円寄付を集める(動画)

イタズラ動画で有名な男が、捨てられた犬を救うプロジェクトを開始。
Facebook / gaillardremi

過激なイタズラ動画をネット上に投稿している男が、150匹の捨て犬を救い、2400万円の寄付を集めた。

寄付金を募ったのは、Facebookで930万人ものフォロワーを持つフランス人、レミ・ガイヤール氏。ゲームキャラクターのマリオに扮して一般道路をマリオカートで走るなど、常識破りのパフォーマンスをする「イタズラ男」として知られている。

■Facebookで監禁生活をライブ中継

ガイヤール氏は、2016年11月上旬、フランス南部にある都市モンペリエの動物保健所で無期限の監禁生活を送ることをFacebook上で宣言。300匹の犬の里親が見つかるか、最低でも5万ユーロ(約600万円)の寄付が集まるまでケージから出ないと表明した。

11月11日にプロジェクトが始まると、ガイヤール氏は自らが檻の中で生活する様子をFacebook上でライブ動画配信した。動画のシェア数は多い時で1万件を超え、キャッチフレーズである「#RemiEnCage(#ケージの中のレミ)」もTwitter上にも広がった。

動物保健所のケージの中で生活するガイヤール氏。多くの人が応援に駆けつけたようだ。

夜間も檻の中からライブ中継...。

■開始1日で目標金額の600万円を超える

ガイヤール氏が始めたプロジェクトはSNSを通してフランス中に広がり、1日で目標金額である600万円が集まった。スマートフォンのアプリゲームを通して1セントずつ寄付ができるようになっており、その手軽さも募金活動に拍車をかけたようだ。

プロジェクト開始から85時間後、充分な寄付金が集まったとして、ガイヤール氏の監禁生活は終わった。里親が見つかった捨て犬の数は150匹。目標の300匹には及ばなかったが、寄付金は目標金額の5倍にあたる20万ユーロ(約2400万円)まで集まった。

檻から解放されたガイヤール氏は、Facebook上に感謝の言葉を綴った。

「みんなからあふれ出た優しさが少しずつ積み重なって、150匹の犬たちを救うことができて、20万ユーロもの寄付金が集まった。この寄付金はすべて、1匹でも多くの動物たちを幸せにするために使わせてもらうよ。約束する」

「捨てられた犬の生活を経験して、彼らの辛さがわかった。なによりも辛いのは、檻の中にずっと閉じ込められていると、本当に孤独で退屈だということ。だから刑務所のような施設は増やしたくない。もっと自由な場所を作りたいと思った」

「みんなは僕のヒーローだよ。本当にありがとう」

この投稿への「いいね!」数は12万人を超え、「素晴らしいプロジェクトだった」とガイヤール氏を労うコメントが多数寄せられた。

■通常モードのレミ・ガイヤール氏は...?「イタズラ動画集」

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