イギリスで9月に発行されたばかりの新5ポンド札が、窮地に立たされている。ハフィントンポストUK版などが伝えた。
新5ポンド札はプラスチック製で破れにくく、水や汚れにも強い。イングランド銀行のマーク・カーニー総裁は、カレーに新5ポンド札を浸して、その耐久性をアピールした。
(STEFAN WERMUTH/PA WIRE)
ところが、Twitterのある質問をきっかけに、新5ポンド札に対する怒りが爆発している。
「ステフィ・ロックス : @イングランド銀行、新しい5ポンド札にタローが使われているって本当ですか?」
「イングランド銀行:ステフィ・ロックス、5ポンド札に使われているポリマー・ペレットに、タローが含まれています」
タローとは牛や羊などの脂肪を溶かして固形にした物質だ。ろうそくやスープなどに含まれることもある。しかしこれを知った人たち、特にベジタリアンや宗教上の理由から動物を避けている人たちを心配する声が、ソーシャルメディアに次々と投稿された。
「新5ポンド札は、ヴィーガンに優しくない! 動物の脂でできたタローが含まれている」
「イングランド銀行が(タローが含まれていると)認めた。ヴィーガンだけじゃない、宗教上の理由でも受け入れられない人もいるだろうが…」
「5ポンド札にタローが含まれているなんて信じられない。人口の8%がベジタリアンだというのに。どうしてこうなった?」
「新5ポンド札のことで頭にきている。ヴィーガンとしてガッカリ」
一方で、なぜそんなことを気にしているのかという冷めた反応もある。
「新5ポンドはヴィーガンじゃない? だから何?」
「新5ポンドがヴィーガンじゃないらしけど、誰がそんなこと気にするの?」
それでも、新5ポンド札の真実を知った人の怒りはおさまらず、嘆願活動を始めた。タールを使わず5ポンド札をつくるべきだと訴えに、現時点ですでに8万人近くが署名している。
そんな中、怒れるヴィーガンにこんなオファーをする人も。
「動物の脂肪が含まれているから新5ポンド札が嫌いという人は、ぜひうちのポストに入れて下さい」
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