トルコ最大の都市イスタンブール市内のオルタキョイ地区で1月1日未明、新年を祝うナイトクラブのイベントで何者かが銃を乱射し、地元メディアによると、地元のヴァシップ・サーヒン知事は35人が死亡、40人が負傷したと述べた。ロイターなどが報じた。
CNNトルコによると、銃を乱射したのは2人で、サンタクロースのコスチュームをしていたという。銃撃犯はまだ店内にいるという報道もある。
イスタンブールでは年末年始のテロを警戒し、1万7000人の治安部隊を市内に配備していた。地元テレビ局NTVは、ナイトクラブの外に警官が派遣された様子をツイートしている。
サーヒン知事は、この事件は「テロ攻撃」だと述べた。実行犯についての言及はない。
NTVテレビによると、銃乱射h事件が起きたのは人気のナイトクラブ「レイナ」で、犠牲者は店内の客と警察官だという。事件発生時そのナイトクラブの中には500人以上がいたとみられる。
襲撃者はナイトクラブに入る前に外で警官に向け発砲し、侵入後、中にいた人たちに向けて発砲したと見られている。客の中には襲撃から逃れるため、店に面したボスポラスの海中に飛び込む人もいたという。
テレビの映像からは、フラッシュライトをつけた救急車が少なくとも6台あり、民間人が救出されていたことが分かる。NTVは、警察がその地域に非常線を張り、襲撃犯捕獲作戦を実行中だと伝えた。
国営のアナドル通信社によると、主要都市では安全対策が強化され、警察がイスタンブールと首都アンカラの主要広場に向かう交通を規制している。イスタンブールでは1万7000人の警官が配置され、サンタクロースや露天商にカモフラージュして警備していた警官もいたという。
アンカラとイスタンブールでは2016年、イスラム国グループやクルド人過激派によるテロ襲撃のターゲットになり、180人以上が死亡した。
(内容を随時更新します)
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