この動画で、ライラックがジャンプするのを見れますよ。上手じゃないけど飛んではいる。
ニュージーランドのインバーカーギルに住むハンナ・シンプソン(18)さんの両親が6年前、「ポニーは飼えない」と言ったとき、彼女は牛を飼うことにした。
「私は馬が欲しかったんですけど、だめだったんです」と、シンプソンさんはニュージランド・ヘラルド紙に語った。
シンプソンさんの弟ティムさんは彼女に、家の農場にいる6カ月の子牛ライラックに乗ってみたら、と提案した。
「私たちはすぐに子牛に乗りに行きました。練習は必要ありませんでした。乗れば乗るほど、この子は上手になっていったんです」と、シンプソンさんは語った。
それから6年。今でもシンプソンさんはいつもライラックに乗り、3フィート(約1メートル)の高さの丸太だって飛び越えられるようになった。
シンプソンさんは鞍をつけずに乗っているが、彼女はそれで問題ないという。
「ライラックは今とても太っていますけど、馬に乗るよりずっといいですよ」と、シンプソンさんはハフィントンポストUS版に語った。
ライラックがスピードを出す珍しい瞬間
シンプソンさんは親友のために、ちょっと手加減してやらなければならない。
「この子は牛だから、馬のように乗れるなんて思っていません。ちょっと刺激してやらないとこの子は何もしようとしないし、すごくのんびりした性格なんです」と、シンプソンさんはガーディアン紙に語った。
しかし、ジャンプするのはそれほど大変ではない。シンプソンさんはガーディアンに、ライラックは若かった頃は牛舎の外でいつも飛び跳ねていたと語った。「だからこの子はそうするのが好きなんだと思います」
「私たちは、丸太を踏み越えることから始めて、徐々にハードルを高くしていったんです」と彼女は語った。
ライラックは本当にいろいろなことをこなす。シンプソンを乗せていないときは、ライラックは家族にミルクを提供するし、2015年には双子を出産した。
ライラックは、どっからみても最高
シンプソンさんが馬の代わりとして使ったのはライラックだけではない。ライラックよりも高くは飛べないことを除けば、何でもできるハニーという牛もいる。
2年前の写真。赤毛のニンジャ、ハンナと一緒に
シンプソンさんとライラックは、Instagramの投稿のおかげで今や世界中の関心を集めている。でも彼女はライラックをホース・ショーに参加させて金儲けをしようとは考えていない。
「この子を家以外の場所に連れて行っても、同じように振る舞えるとは思えません。それに競争する必要はないんです。この子は馬よりも特別だし、もっと素晴らしいから」と、彼女はガーディアンに語った。
それでも、彼女はライラックに乗って世界にメッセージを発信することを望んでいる。
「牛にこんなことができるなんて凄いって、みんなが見ることができたらクールだなと思っているだけなんです」とシンプソンはハフィントンポストに語った。「なので、ただ見守って、何が起こるか楽しみにしていてください」
もう1日だけ、人生を楽しんでみよう。
ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。
▼「立派な角の牛たち」画像集が開きます
(スライドショーが見られない方はこちらへ)