「これが民主主義のあるべき姿」全米370カ所で反トランプの"姉妹デモ"が発生

これが民主主義のあるべき姿だ。
People participate in a Women's March to protest against U.S. President Donald Trump in New York City, U.S. January 21, 2017. REUTERS/Stephanie Keith
People participate in a Women's March to protest against U.S. President Donald Trump in New York City, U.S. January 21, 2017. REUTERS/Stephanie Keith
Stephanie Keith / Reuters

アメリカの女性たちが結束した。

ドナルド・トランプ大統領就任式の翌日、数十万人もの女性がデモ「ウィメンズ・マーチ」のためにワシントンD.Cに向かった。また、アメリカ各地では約370のデモ「シスターマーチ」が起こり、結束した。

ニューヨーク市マンハッタンでは、群集がトランプタワーに向かってデモ行進した。市内全域の駅はプラカードを持ったデモ参加者であふれ、中心部の通りは人で埋めつくされた。

これが民主主義のあるべき姿です

4人の娘の父親ポール・ウィリアムス(43)さんは、この歴史的行進のために家族全員を連れてきた。

「子供たちが傷つかない生活をするために来ました。子供たちも、オバマ大統領や彼の進歩的な政策を知っています」と、ウィリアムスさんは話した。「黒人である4人の娘たちには、人権について話しています。トランプ政権が生まれた今、私たちがこれまで築き上げてきたものをしっかり守るために行動しなければならないなんて、ちょっとショックですね」

娘のゾラさん(7)は、行進に参加してワクワクしているけれど、とても人が多いので少し緊張していると話した。

ウィリアムスさんの家族は1月21日、ニューヨークの「ウィメンズ・マーチ」で結束を示した。

シカゴでは、デモ参加者はループ地区にあるグラント・パークを取り囲み、周辺の道路をほとんど封鎖した。デモの参加者数は、警察の推計で午前10時以降すでに10万人以上に達したという。

AP通信によると、多くのデモ参加者がイベント直前に切符を買ったため、鉄道などの公共交通機関は、東海岸の主要都市で軒並みストップしたという。

シカゴの「女性の行進」のためにグランド・パークで進行中のデモ

シアトル、デンバー、マイアミ、ロサンゼルス、ヒューストンでも同様のデモが起こった。複数の報道によると、国の数はまだ推定だが、外国を含めて記録的なデモとなる見通しだという。

「このような世界的な規模の行進は、今まで見たことがありません」とワシントン大学政治史学のマーガレット・オマラ准教授はシアトルタイムズに話した。

「ウィメンズ・マーチ」の草の根運動は、2016年11月8日、大統領選投票日の夜に始まった。ハワイの女性テレサ・シュークさんがトランプ氏の勝利に抗議する人を集めるために、Facebookでイベントを企画した。シュークさんの友人40人が、トランプ氏の大統領就任式の翌日にワシントンを行進することに同意した。翌日には、1万人が参加意志を表明した。

「ウィメンズ・マーチ」は、テレサ・シュークさんのアイディアからスタートした。

その後、「ウィメンズ・マーチ」運動は歴史的な規模にまで拡大した。ニューヨーク市だけで、7万人以上が参加すると表明した。ニューヨークで最後に大規模なデモが起きたのは2014年で、黒人男性を死亡させた警察官が相次いで不起訴になったことに抗議するデモに3万人が集まった。

ニューヨークの「ウイメンズ・マーチ」実行委員長キャサリン・シエミオンコさんは、「われわれのミッションは、安全で参加しやすい場を提供して、平等を支持する人たちがあらゆる人の人権擁護のためにデモや行進ができるようにすることです。ジェンダー(性)、人種、性的指向、民族、障害、宗教、信条に関わりません」と話した。

デモ参加者は、トランプ氏の選挙運動で一部に性差別・人種差別的な雰囲気があったことに抗議している。21日のデモ参加者の多くは、女性への性的な嫌がらせを自慢するかのようなトランプ氏の発言を記憶している。

マイアミの中心部で「ウイメンズ・マーチ」に参加する人の列

トランプ氏が大統領選で勝利して以来、アメリカの将来に憤り、不満を抱く人たちにとって、トランプタワーは抗議活動の「聖地」となっている。投票日の翌日に結果が発表されると、何千人もの人々がトランプタワーに集まり抗議した。その後、抗議デモは何度も繰り返され、21日にまた起こった。

トランプ氏の大統領就任式があった20日、ワシントンのデモ隊が暴徒化した。一部のデモ参加者が商店の窓ガラスを壊したり車に火をつけたりして、200人以上が逮捕された。

ワシントン行きの飛行機は数日間、デモ抗議に参加する女性たちでいっぱいだった。

反トランプのデモに参加する女性でいっぱいの飛行機はこんな感じです

ワシントン行きのサウスウエスト航空の便では、デモ抗議への結束の証として、搭乗員がピンク色のライトをつけた

「予想外のことで、アナウンスもありませんでした」と、乗客のジェニファー・モランはNBCニュースに語った。「スタッフから明確なアナウンスはありませんでしたし、『これはデモ行進のためのものだ』と叫ぶ人もいませんでした。特別なことは何もなく、ただ自然に、なぜ自分たちを応援してくれているのか、誰もがはっきりわかっていました」

セントルイス中心部の「ウィメンズ・マーチ」!これこそ民主主義です。

ロサンゼルスの「女性の行進」の一部、現在の様子です。

「女性の行進」でボストンコモンに集まった何千人もの群集(スカイ5からの空撮写真)

ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。

▼画像集「ワシントンのウィメンズ・マーチ」が開きます

(スライドショーが見られない方はこちらへ)

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