生田斗真の主演映画、LGBT啓発で渋谷区が活用 『彼らが本気で編むときは、』

俳優の生田斗真(いくた・とうま)がトランスジェンダーの女性を演じる映画 『彼らが本気で編むときは、』を、東京都渋谷区がLGBTを初めとする性的マイノリティに関する啓発事業に活用することをが1月24日、発表された。
Kenji Ando

俳優の生田斗真(いくた・とうま)がトランスジェンダーの女性を演じる映画 『彼らが本気で編むときは、』を、東京都渋谷区がLGBTを初めとする性的マイノリティに関する啓発事業に活用することが1月24日、発表された。

渋谷区は2015年に同性の「パートナーシップ証明書」を全国にさきがけて交付するなど、LGBT関連事業に力に入れており、その一環だ。今回は、映画のメインビジュアルをあしらったポスターとチラシを制作し、区の施設や区内の各中学校に配布。上映会と区のLGBT担当者による勉強会をセットにして、学校・施設での「出張授業」も計画しているという。

長谷部健区長は区役所内での会見で「今までメディアではLGBTに関して特別に目立っている人ばかりを取り上げる傾向があった。でも、この映画ではLGBTを身近な隣人として取り上げているところが、渋谷区の姿勢とも通じるところがあった」と、映画を活用する理由を明らかにした。

作品を手がけた荻上直子監督は渋谷区を拠点に活動しており、それがコラボレーションのきっかけとなったという。荻上監督は「渋谷区が応援してくださることを大変有り難く思います。たくさんの人に見ていただければ」と話していた。

■映画『彼らが本気で編むときは、』とは?

完成披露式での舞台挨拶の写真。右下が桐谷健太

優しさに満ちたトランスジェンダーの女性リンコ(生田斗真)と、彼女の心の美しさに惹かれ、すべてを受け入れる恋人のマキオ(桐谷健太)。そんなカップルの前に現れた、愛を知らない孤独な少女トモ(柿原りんか)。桜の季節に出会った3人が、それぞれの幸せを見つけるまでの心温まる60日を描く映画。『かもめ食堂』『レンタネコ』などの代表作がある荻上直子さんが脚本・監督を務めた。2月25日公開予定。

■関連スライドショー(東京レインボープライド2016)

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