東京都議会自民党の重鎮、内田茂氏(77)が、今夏の都議選(7月2日投開票)に立候補しない意向を固めたことが分かったと、毎日新聞などが2月7日に報じた。「都議会のドン」とも言われる内田氏は、高齢に加え、5日投開票された千代田区長選で自民党推薦の新人が小池百合子知事が支援する現職に大敗したこともあり、政界引退を決意したとみられる。
内田氏は、昨年7月の都知事選で都連幹事長として候補者擁立に中心的な役割を担ったが、小池氏に大敗。今回の千代田区長選では同区支部長として候補者選定に関わったが、大差で敗れる結果となり、都連内部で責任を求める声が上がっている。小池氏は内田氏を「都議会のドン」と指摘し、対立が続いていた。
内田氏の引退により都議会自民党の求心力が弱まり、会派離脱などの動きが進む可能性がある。
(自民・内田氏:「都議会のドン」引退へ 千代田区長選惨敗 - 毎日新聞より 2017/02/07 07:00)
内田氏は千代田区議を経て、1989年に都議選に初当選。6回連続で当選した後、2009年の都議選で落選し、13年に7回目の当選を果たした。05年に就任した都連幹事長は、16年の都知事選の責任を取る形で辞任した。これまで都連が公表した都議選の公認候補に内田氏は入っていなかった。
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