熊本県のゆるキャラ「くまモン」が3月27日、熊本地震から1年を迎えるにあたって、東京・有楽町の日本外国特派員協会で蒲島郁夫知事とともに記者会見を開いた。
最大震度7を記録した熊本地震から、4月14日で1年を迎える。蒲島知事は会見にあたって、日本全国や世界中からの支援に感謝の気持ちを述べた。その上で、現在の熊本の復興状況を説明。応急仮設住宅の建設が完了したことや全避難所が解消されたことを報告。今後は破損家屋の公費解体や住宅の自立再建支援を進める方針を示した。
蒲島知事は会見の中で、震災後の「くまモン」の活躍も紹介した。
熊本地震の発生当初、「くまモン」は被災者の心情を最優先して活動を控えていたが、全国から心配や活動再開を望む声が寄せられたという。これを受けて、被災した子供たちや高齢者らと触れあうことを目的に、「こどもの日」にあたる2016年5月5日から活動を再開した。
2016年度は「くまモン」の関連商品売り上げ額は1280億円にのぼるなど、熊本のシンボルの一つとして広報活動に貢献。蒲島知事もくまモンを「(熊本の)外交官だ」と、その活躍を讃えた。
蒲島知事は英語で会見した。くまモンは隣の通訳から日本語の訳を聞きながら、時おりうなづいたり、手を広げたりなどのアクションを見せた。
通訳の説明にうなずく「くまモン」
両手をあげる「くまモン」。腕が短いため、これ以上あがらないという
会見終了後に「くまモン」は、通訳を介してハフィントンポスト日本版の取材に応じた。熊本地震から1年を迎えるにあたり、「くまモン」はこれまでの支援に改めて感謝の気持ちを述べた。
みなさん、熊本地震にあたりまして、たくさんの御支援や応援を頂きましてありがとうだモン!これからも、熊本のみなさんと力を合わせて、えいえいおー!頑張るモーン!これからもよろしくお願いします。
会見終了後、報道陣にバイバイと手を振る「くまモン」
▼画像集が開きます▼
【※】スライドショーが表示されない場合は→こちら。