世界最高齢で117歳のイタリア人女性エマ・モラーノさんが4月15日、亡くなった。1800年代生まれで生存していた最後の1人とされていた。
BBCによると、モラーノさんは1899年11月29日、イタリア北西部のピエモンテ州に生まれた。
75歳まで繊維業の仕事をしており、ベルバニア町の自宅で息を引き取ったと、NHKが報じた。
モラーノさんは、数カ月年上のアメリカ人女性のスザンナ・ジョーンズさんが2016年5月死去したことに伴って、ギネス認定の世界最高齢となった。
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老年学研究者団体「ジェロントロジー・リサーチ・グループ(GRG)」によると、モラーノさんが死去したことで、次の世界最高齢は、1900年生まれのジャマイカ人の女性になる。
■長生きの秘訣は遺伝や卵
モラーノさんは、長生きの秘訣について、遺伝や毎日卵を食べることを挙げていた。
長寿の家庭に生まれ、母親は91歳まで生存し、100歳以上生きた妹も何人かいた。その中でも、モラーノさんはだれよりも長生きだった。
毎日欠かさず卵を食べ続けたことも、長寿の秘訣だったようだ。病気がちだった幼いころに、医者に卵を勧められのがきっかけに、食べ始めたという。
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モラーノさんは生前、AFP通信のインタビューに「毎日卵2つとクッキーを食べている。私は歯がないので、たくさん食べることができない」と話していた。
モラーノさんは、夫に暴力を振るわれるなど不遇な時代もあったが、30代後半でその夫と決別。その後独身で過ごしたことを、長生きの理由の一つに挙げていることでも知られている。
再婚はしておらず、「だれにも支配されたくない」とニューヨークタイムズの取材に答えていた。
■関連画像集「長寿の秘訣」
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