「羊たちの沈黙」などで知られるアメリカの映画監督、ジョナサン・デミ氏が4月26日、食道がんによる合併症のため死去した。73歳だった。CNNなどが報じた。
デミ氏の代理人は声明で「残念なことに、ジョナサンは今朝早く、マンハッタンのアパートで彼の妻、ジョアン・ハワード、そして3人の子供に見守られながら亡くなったことを確認した」と述べた。
共同通信によると、デミ氏は1944年、ニューヨーク州ボールドウィンで生まれた。映画会社の広報担当を経て映画制作に関わるようになった。
代表作に「フィラデルフィア」(1993年)や「クライシス・オブ・アメリカ」(2004年)などがある。アメリカ連邦捜査局(FBI)の女性訓練生が連続殺人事件に迫る「羊たちの沈黙」(1991年)で、アカデミー賞監督賞を受賞した。
「フィラデルフィア」に主演し、アカデミー賞主演男優賞を獲得したトム・ハンクス氏は、「ジョナサンは私たちに、人間はどれほど大きな心を持っているか、そして、それが私たちがどのように生きるか、また生きるために何をすべきかなどを導いてくれると教えてくれた」などと声明で述べた。
ホラー小説家のスティーブン・キング氏や映画監督のロン・ハワード氏らも哀悼の意をツイートした。
友人、隣人であり同僚のジョナサン・デミが亡くなったと聞いて、とても悲しい。彼は本当にいい奴だった。寂しいよ、相棒。
ジョナサン・デミは素晴らしいアーティスト、人道主義者、行動主義者、そして暖かく励ましてくれる仲間でした。彼のような人は、なかなかいませんでした。いなくなって寂しい。
▼「2017年に亡くなった著名人」画像集が開きます▼
【※】スライドショーが表示されない場合は、こちらへ。