地球サイズの嵐が渦巻く。荒ぶる木星の大気をNASA探査機がとらえた(画像)

太陽系最大の惑星はどうなっているのだろう?

環を持つ惑星、土星についてのニュースが最近多い。アメリカ航空宇宙局(NASA)の探査機「カッシーニ」が土星の輪の内側を飛行している。この探査機は土星の環と惑星上層の大気の間、比較的狭い空間を通過してみせた。

土星が注目を浴びている間、ふと思った。ちょっと待て! 巨大ガスの惑星、木星がかわいそうじゃないか? 太陽系最大の惑星はどうなっているのだろう?

上の動画で見られるように、5月5日にNASAは木星南極地域のカラー補正画像を公開した。12月11日に周回中の探査機ジュノーが撮影した。

地球に返送されてきた初期データに基づいている。これにより科学者たちは木星の大気と内部の構造について、以前にもまして多くの疑問が出てきた。

「木星の内部全体は、私たちのモデルが予想したのとまったく違う動きをしています。私たちの理論すべてが間違っているとは予想していませんでしたが、この惑星の中の動きは想像とずれていました」と、ジュノー探査機の主任研究員、スコット・ボルトン氏はニュー・サイエンティスト誌に語った。

ジュノーは、2011年8月5日に打ち上げられ、2016年7月4日に木星に到達した。木星の巨大な磁場が、以前考えられていたよりもはるかに不規則であるという発見に加え、ジュノーに搭載している「ジュノーカム」はこの写真に見られる、地球と同じ大きさの渦巻く嵐の姿を撮影した。

ジュノーが撮影した、この木星南極のカラー補正画像では、雲景の中に数多くの楕円の嵐(そのうちのいくつかは地球と同サイズだ)が見られる。

NASA/JPL-CALTECH/SWRI/MSSS/JOHN LANDINO

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。

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