恋人同士のユーチューバー。視聴者を集めようと過激さがエスカレートした末に、悲劇が起きた…。
アメリカ・ミネソタ州で6月28日、19歳の女性が、YouTubeに投稿する動画の撮影中に、22歳の恋人を誤って射殺。女性は過失致死の疑いで逮捕された。現地メディアのミネアポリス・スター・トリビューンなどが報じた。
銃を発射したのはモナリサ・ペレス容疑者。「デザート・イーグル」という50口径の短銃を使って、恋人のペドロ・ルイスさんを撃つ様子をYouTube用に撮影した。動画は胸に百科事典のような厚い本を持って立つルイスさんに向かって、恋人が発砲するという内容だった。
しかし、約1フィート(約30センチ)離れた場所から発射された銃弾は本を貫通し、ルイスさんの胸に当たった。1発の銃弾によって、ルイスさんは死亡した。
CNNによると、ペレス容疑者は、ルイスさんからこのアイデアを持ちかけられ、説得されたのだという。ルイスさんはペレス容疑者に、彼がかつて銃で撃った別の本を見せて、大丈夫だと安心させた。以前の本では、銃弾が貫通していなかった。
ペレス容疑者はこの日、「私とペドロは、これまでで最も危険な動画を撮影する予定です。私ではなく彼のアイデアです」とツイートしていた。
ルイスさんの叔母はルイスさんからこのアイデアを打ち明けられたときに、止めるよう諌めたという。ルイスさんはこの時、「より多くの視聴者がほしい」と話しており、今回は2台のカメラを用意。約30人の見物人がいた。
【訂正】2017/6/30 10:10
当初、記事タイトルを「生放送中に誤射」としていましたが、生放送中とは確認できませんでした。記事タイトル及び本文を修正しました。見物人を視聴者と誤訳しました。