テイラー・スウィフトさん、1ドル求める「セクハラ訴訟」で有利に。DJ側の訴えが棄却される

テイラー・スウィフトが、元ラジオDJと争っている“セクハラ裁判”で、重要な判決が下された。
Singer Taylor Swift poses at the 2016 iHeartRadio Music Awards in Inglewood, California, April 3, 2016. REUTERS/Danny Moloshok
Singer Taylor Swift poses at the 2016 iHeartRadio Music Awards in Inglewood, California, April 3, 2016. REUTERS/Danny Moloshok
Danny Moloshok / Reuters

アメリカの人気歌手テイラー・スウィフトさん(27)が、元ラジオDJのデビッド・ミューラーさん(55)と争っている“セクハラ裁判”で8月11日、スウィフトさん側にとって重要な判決が下された。ミューラーさんはスウィフトさんの誤ったセクハラ主張により、ラジオ局での仕事を失ったと提訴していたが、コロラド州デンバーの裁判所はこの日、ミューラーさんの請求を棄却したのだ。ロイター通信などが報じた。

スウィフトさんはミューラーさんとの裁判を、2015年の秋から続けている。発端となった出来事は、2013年6月、コンサートのステージ裏交流会の時に起きた。スウィフトさんの主張によると、この交流会での記念撮影でミューラーさんは、スウィフトさんのスカートの下に手を入れてお尻をつかんだという。TMZがこの時の写真を報じている。

スウィフトさんがこのことをミューラーさんの番組の関係者に報告したところ、ラジオ局は社内調査を行い、ミューラーさんを解雇した。しかし、ミューラーさんは事実を否定。2015年にスウィフトさんや家族に対して訴訟を起こした。ミューラーさんはスウィフトさんの誤った訴えによってラジオ局を解雇されたとして、300万ドル(約3億2800万円)の賠償を求めた

これに対して、スウィフトさんも反訴。ミューラーさんにセクハラを受けたと訴えていた。

2017年8月10日の裁判所の弁論で、スウィフトさんはセクハラ被害者として証言台に立ち、ミューラーさんの行為について、「あれは、確実に“掴む”という動きでした。彼はとても長い間、掴んでいました」などと証言した

ミューラーさん側はこれを否定。弁護人は「隣には自分の彼女。正面にはスウィフトさんのカメラマンと熟練の警備員。協賛企業のVIPが集うステージ裏交流会の最中に、スウィフトさんのスカートを捲りお尻を触ることなど、たわごとです」などと反論した

BBCによると、ウィリアム・マルティネス地裁判事は、スウィフトさんによってミューラーさんが解雇されたたという証明ができなかったとして、スウィフトさんに責任はなかったという判決を下したという。

この判決に、テイラーさんは法務チームや家族とともに涙を流した

なお、スウィフトさん側の訴えに対する判決はまだ出ていない。スウィフトさんが今回の訴訟でミューラーさんに要求しているのは、たったの1ドルだ。その理由についてスウィフトさんは、「女性がちゃんと声を上げられることを示したい」と、弁護人を通して説明していた

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