哲学者で、明治大名誉教授の中村雄二郎さんが、8月26日、老衰のため死去した。91歳だった。明治大学によると葬儀・告別式は近親者のみで執り行ない、後日「しのぶ会」が開かれる予定という。
中村さんは1952年に東京大学大学院を修了。明治大法学部専任講師を経て専任教授を務める。1996年に退職後、名誉教授となった。
フランス哲学を基盤として近代の知、宗教、文化、日本人のあり方など、様々な領域の現象を幅広く論じてきた。
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「共通感覚論」「術語集」「悪の哲学ノート」「宗教とはなにか」など多数の著書がある。