経営危機に陥った東芝が、人気TVアニメ「サザエさん」の番組スポンサーを降板する方向で調整に入った。11月1日、共同通信などが報じた。
東芝は、1969年10月に「サザエさん」の放送がフジテレビ系で放送が始まってから、48年間にわたってCMを提供してきた。冷蔵庫や洗濯機など白物家電を中心に紹介してきた。
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家電市場が頭打ちになった1998年に1社提供を終了。2016年6月には白物家電事業を中国メーカーに売却したが、企業イメージを維持するために、サザエさんのスポンサー契約は継続してきた。
アメリカ原発事業の巨額損失により、2017年3月期決算で負債が資産を上回る債務超過に陥るなど、危機的な財務状況になった。半導体子会社「東芝メモリ」を2018年3月まで売却し、債務超過を解消することを目指している。
時事ドットコムによると、東芝の綱川智社長は6月23日の会見では「一定の有効価値があり、何か変更を決めたことはない」として、CM提供を継続する考えを表明していた。
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東芝の広報担当者に聞いたが、ハフポスト日本版の取材に対して「サザエさんのCMを降板する報道があるのは承知していますが、弊社が発信した情報ではなく、現時点で発表できることは何もありません」とコメントしている。
■高須クリニックが後継スポンサーに名乗り
各社の報道を受けて、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長は11月1日、「サザエさん」の後継のスポンサーに名乗りを上げる意向であることを明らかにした。公式Twitterで「電通とフジテレビにすぐに連絡した」と報告している。
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