「第48回世界経済フォーラム年次総会」(通称・ダボス会議)の共同議長の全員が女性になることが分かった。参加者の大半が男性のダボス会議の共同議長が、全員女性になるのは1971年のフォーラム設立史上初めて。
主催者が発表した。ダボス会議は毎年1月、スイスの保養地ダボスで開かれ、世界100カ国の公共・民間の指導者ら3000人以上が一堂に会する。2018年は1月23日から4日間の日程で開かれ、世界、および地域的な課題の改善に向けた知見を議論、共有する。
参加者は、近年でも男性が8割以上を占め、共同議長も女性は半分前後の2、3人だった。性別の不均衡が指摘されていただけに、大きなステップとなる。
世界経済フォーラムは、共同議長の役割について「公共および民間セクター、国際機関、労働、学術界および科学のほか、市民社会および社会起業の領域を代表している」として、「多様なステークホルダーがプログラムにアプローチできるよう取り組み、最終的には年次総会にインパクトを確実に与え、社会の領域に強い声を届けるだろう」としている。
共同議長に就任するのは、以下の7人。(敬称略)
・シャラン・バロウ 国際労働組合総連合事務局長(ベルギー)
・ファビオラ・ジアノッティ 欧州原子核研究機構事務局長(スイス)
・イザベル・コッチャー 電気ガス企業「エンジー」最高経営責任者(フランス)
・クリスティーヌ・ラガルド 国際通貨基金専務理事(アメリカ)
・ジニ・ロメッティ IBM最高経営責任者(アメリカ)
・シェトナ・シンハ マン・デシ基金創立者・議長(インド)
・エルナ・ソルベルグ ノルウェー首相(ノルウェー)