本人にとってはあいさつがわりのハグでも、時には相手が望まないこともあるだろう。
アメリカ・ディズニーの幹部が、"望まれないハグ"をしたとして休職に追い込まれた。ロイター通信などが報じた。
休職となったのは、アニメ部門のトップのジョン・ラセター氏。自身の行為がスタッフを不快にさせたことを理由に11月21日、半年間休職することを表明した。
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長くアニメ部門で働くスタッフは、The Hollywood Reporterの取材に対して、「ラセター氏は体をつかんだり、キスをしたり、体についてコメントしたりすることで知られている」と明かした。
ロイター通信は、ラセター氏がこの騒動についてつづったメモを入手。自身の行為を不快に感じたスタッフに対して、次のような謝罪の言葉を記していたと報じた。
「本人が望まないハグや、行き過ぎと感じる振る舞いをしてしまったスタッフに対して謝罪したい。私には不快にさせる意図がなかったとしても、誰もが他人と距離感を保ったり、配慮されたりする権利がある」
さらに「過ちに向き合うのは簡単ではないが、それが過ちから学ぶ唯一の方法だ」ともつづっている。
ディズニーは発表した声明の中で、ラセター氏の「誠実で偽りのない謝罪」に評価した上で、休職という彼の選択肢を支持。「全てのスタッフが尊重され、最大限力を発揮できるような環境の維持・確保に取り組んでいる」とづつった。
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BBCによると、ラセター氏は、アニメ映画の世界で最も成功を収めた人物のひとり。「トイストーリー」や「バグズ・ライフ」の監督をつとめたほか、「ファインディング・ニモ」など数々の有名作品にプロデューサーとして関わった経歴を持っている。