下着ブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」のショーへの出演や、レオナルド・ディカプリオと交際していたことで知られるデンマーク人モデル、ニーナ・アグダル。
彼女が1月12日にInstagramに投稿した写真が、話題を呼んでいる。
胸に手を当てたセミヌード写真を公開したニーナ。
数カ月前、信頼するクリエイティブチームとともに表紙の撮影をした雑誌の出版社から、撮った写真を掲載しないとメールで通告されたという。
メールには、写真はニーナの魅力を引き出せていないし、雑誌のターゲット層に合っていないと書かれていた。
また、「これでは"見本"にならないから」とも記されていた。
このメールの内容に、彼女は怒りを爆発させた。
"この業界が今なお持つ理不尽さにがっかりし、ぞっとしたわ。謝罪の言葉もなく「表紙と特集ページの掲載を見送る」なんて...そんなのあんまりじゃない!"
ニーナは、「痩せていることは、女性に求められる美しさ」という社会の風潮に警鐘を鳴らし、以下のように思いを綴った。
"私は、鍛えられたヘルシーな体型のモデルよ。16歳でこのクレイジーな世界に入って、不健康で満たされない食生活を経験したけど、今の状態にまで進化した自分の体を誇りに思ってる"
"これはファッション業界だけでなく、一般の多くの女性たちにも影響を与える問題。私は世の女性たちが自分の体を愛せるよう、意識を広めサポートしていくって決めたわ。互いを貶め合うのではなく、互いに高め合えるような道を、一緒に模索していきましょう"
この投稿に対してフォロワーからは、「声をあげてくれてありがとう」、「どんな産業においても、太っていることより痩せている方がいいという考えがあって、呆れるわ」といった共感の声が寄せられた。
ニーナは1月14日、Instagramに動画を投稿。ファンからのサポートに感謝の気持ちを述べた。
これは始まりにすぎないけど、お互いを高め合える未来のために闘うって約束するわ。
自分の身体を肯定して、互いに愛し合いましょう
ニーナの投稿につけられた「#mybodymybusiness (私の身体は私の問題よ)」というハッシュタグ。ニーナに賛同する多くの女性がSNSでこのハッシュタグをつけた投稿をしている。
また類似のタグである「#mybodymychoice(私の身体は私が決める)」 というタグには、現在までに118,334件の投稿が集まっている。「自分の身体を受け入れ、愛そう」という動きが世界的なものになりつつあることがうかがえる。
現在ファッションや広告業界では、女性のありのままの姿を奨励する「ボディ・ポジティブ」のムーブメントが広がりを見せている。
2017年7月には、ぽっちゃり体型モデルが、スポーツ雑誌が主催した水着ショーのランウェイに登場し、会場を沸かせた。
ニーナも契約を結んでいるヴィクトリアズ・シークレットは、ショーツの場合はXSからXLまで幅広くサイズ展開している。しかし、広告塔であるモデルは痩せているモデルが多く、プラスサイズのモデルがいない。
2017年11月、このことに問題意識を持った27歳の女性が、「ヴィクトリアズ・シークレット」の広告と同じポーズで撮影した写真をInstagramに投稿し、反響を呼んだ。
「すべての女性が自分の身体を愛せる世の中にしたい」。ニーナが掲げた目標に期待したい。
ハフポストでは、「女性のカラダについてもっとオープンに話せる社会になって欲しい」という思いから、『Ladies Be Open』を立ち上げました。
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